秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

京都非観光迷所案内その35.本町通り。

2008年03月20日 18時57分35秒 | 京都商店街巡り
稲荷大社を後にして本町通りを歩いてみました。この道は車は南行き一方通行です
から、めったに通ることがありません。

まして歩くなんてコト、まず無いです。

  
まだ古い町並みも残されています。

↓七味が切れていたので、注文。ついでにちりめん山椒も。七味は辛めにお願いします!
  

                ここで稲荷神社の鳥居が制作されています。↓
  

  
↑伏見人形のお店。材料は土。古来伏見には土師部(はじべ)と呼ばれるひとたち
がいて、近辺で採取した土で祭祀用土器や雑器を作っていたそうな。

江戸時代は伏見瓦が有名でしたが、今では淡路瓦に押されてしまいました。
今ではヤクモノ、と呼ばれる手作りの鬼瓦にその面影が残されるばかり、とか。

そういえば、若い頃、健材屋のバイト時代に、伏見まで三和土(たたき)の土を
買い求めにいったなぁ。有名なお茶の先生のおうちでしたわ。

このお店はたった一軒残った伏見人形の工房です。もう八代目が継いではるの
かも知れません。(未確認ですが。)

↓この戸の左部分、男性が叫んでいるように見えるんですけど・・・・・。
  
江戸時代、禁裏御用の能では幕府のように常雇の能役者がいないので、幕府の支配
を受けていない京の能役者に依頼していたそうです。

そのときには、地謡や囃方はいろいろな流派が混ざることもあったとか。(異流混演)

天正(1573~91年)のころには、手猿楽といったセミプロの町衆がいたそう
です。現代より能は身近だったんでしょうね。

ここは観世流大江氏の自宅も兼ねているようですが、押小路の能楽堂とこちらで、
素人にも教授されているようです。

                      家紋です。↓
  

  
ここまで来ると九条通りまであと少し。ここからも東福寺へ参拝できます。

          
九条通りに到着。上のお寺は観光客には公開してません。ここから京阪で帰路につきました。
車だと見落としてしまう風景も、自分の足で歩くといろんな発見ができますね。
金沢催事が挟まったもんで、伏見編で1週間もひっぱってしまいましたが、これにて終了。

一雨ごとに温かくなっていきます。桜の開花ももうすぐだ。