秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

達磨寺。(法輪寺)

2008年01月10日 17時35分58秒 | 京都非観光迷所案内
暇を見つけては転居先探し、今回は西大路丸太町近辺。

前の工房にいたA君がしばらく住んでいた町家をフト思い出して、おぼろげな記憶
を頼りに、探索。

名古屋出身の彼が自転車でうろついていて、貸家の張り紙を発見して格安の家賃で
借りてたんですけど、嘘ダロ!ってくらいの賃貸料でした。

三軒並びの真ん中で、両脇が空家になったら取り壊すので、それまで、という条件
付きだったけど、一応2階も、裏庭もある京町家でした。

今みたいに「町家ブーム」以前の話ですから、そんな「掘り出し物」もあったんですね。

子供時分はそんな家で暮らしてたから良くわかるんですけど、町家というモノ、
けして暮らし易くはありません。

まず、風呂が無い。トイレは外。冬は寒いなどなど。すべてがこうでは無いけど、
立派な商家以外はだいたいこんなモノですわ。

でもなぜか落ち着くんですよね。どんなに狭い居住空間でも床の間があるし、
もう一部屋建てられるのに、庭のスペースがあるって結構大事だと思うんです。

今なら床の間はクローゼットに、庭なんか無くして建蔽率イッパイまで家屋を
広げてしまうんでしょうけどね。

車を停めて「この辺り」、と思える場所を探してみたけど、結局見つける事は
出来ませんでした。多分取り壊して建て替えられたんでしょう。

余り期待したなかったし、ついでに今まで行った事なかった「達磨寺」でも見学
すべぇ。

  

この場所に達磨寺がある事は知ってたけど、境内に足を踏み入れたのは初めてです。

  

達磨寺は通称、正式名は「法輪寺」。1727年大愚和尚を開山とし、開基荒木宗禎に
帰依を受けた万海和尚が創立。なんだか開山とか開基とか分り難いけど、由緒正しい禅寺には間違い無い。

  
                十二支が足元をぐるりと取り巻いています。↑

  

本堂には、わが国映画創業以来の関係者四百余霊がまつられている、と立て札に
書いてありました。どんな関係があるのかは興味はあったけど、また今度調べてみよう。

迷所案内3.で紹介した白幽子の旧墓石もあるそうですが、これは帰ってから
気がつきました。

しかし、こんなコトばかりしてないで新居を見つけなければ・・・。