秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

ゆく河の流れは絶えずして・・。

2008年01月03日 17時11分45秒 | Weblog
「鴨長明」は下鴨神社(加茂御祖神長)の神事を統率する鴨長継の次男として
1155年に誕生、と史記にあります。

そんな理由で、この河合社に「方丈の庵」が展示されているんですね。
  

立て札の説明によるとすべての公職から身をひいた長明は大原の里に隠とん、
その後、各地を転々としていたとあります。

その間、移動に便利な組み立て式住居を考えだしたらしいですな。それがこの「方丈」↓
今なら簡易式ログハウス?→

この「長明さん」、次男として生まれた事や、禰宜の試験に落っこちたりして、
かなり屈折した人生を送られたみたいです。

だからこそ、「方丈記」が生まれた、ともいえるでしょう。
社内にある「三井社」重文です。

しかし、長明さんが公職を引退した年と同い年、そして今年は転居予定。
なんだか不思議な縁を感じます。因みにひいたお御籤は小吉。移転は吉だけど、
方角が北西・・・。という事は太秦、嵐山方面か。一応参考にしとこう。

↓行き道は徒歩だったけど、帰りは京福で。鴨川の橋上から「ゆく河の流れ」を眺める。
霜がおりてました、寒いハズダ。

電車は鞍馬行き。
パノラマカーだと、少し徳した気がするね。鞍馬寺へ初詣に行かれる人たちも
チラホラみかけました。

ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは
、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。

こんな文章に中学時代感銘を受けてしまった爺は、その後流れに竿さすことも無く、
自然に流れ流れて、今に至ってるワケだ・・。今宵も無常観を肴に一杯。
(なんて高尚なモンでも無いか・・・。)

今日の川端三条→