優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

お盆も過ぎ

2016-08-17 08:44:48 | 日記
父の初盆だった。
初盆は故人の霊の初めてのお里帰りの日で、霊界において日々努力精進しながら過ごしてやっと迎える休息の日ということになるらしい。
お坊さんがいらして
「お盆の期間は故人が帰ってこられているから、ご家族で沢山語り合ってください」と話してくれた。

父の書斎には莫大な数の書物や資料の他、孫たちが小さかった時に書いた手紙などがそれぞれ手作りのファイルに綴られて残されていた。そんなものを見ながらみんなで思い出に耽っていた。

書斎に残る紙類、資料や辞書の類などはもちろん今時不要なものなのでせいぜい資源ごみになるくらいだが、天袋に入っていた本らしきものは何だろう…ずいぶん古めかしい装丁で、みんなで恐る恐る開いてみると、どうも父の父が使っていた明治時代に出版された漢字辞典のようだ。他にもいろいろ古書が入っていた。
早速孫の一人がスマホで検索してみるとヤフオクでも同じものが出品されていて、むしろこっちのほうが保存状態が良好に見えた。こうなるとやはり簡単には捨てられない。かといってオークションに出すにしても古書店に連絡するにしてもその手間と労力を考えるとめんどくさいので家族誰も動こうとしない。

誰か欲しいという人がいたらみんなまとめて持って行ってもらうのにね、と妹に話しながらも頭の片隅に「なんでも鑑定団」が過ぎる私であった。