イースト・チャイナタウン

2016-02-17 00:36:12 |  神奈川県全市町村探訪
「神奈川県全市町村探訪」というカテゴリを立ち上げた。
ただその地を訪れ観光するだけだから、「探訪」という言葉は正しくないかも。
けどまあ響きがいいし、いいでしょ。
二つ目は手近なところで横浜市。
横浜市は広いんだけどとりあえず一箇所、中華街が面白かったので。
どこを見ても賑やかでフォトジェニックな町だった。
なにしろ交番がこれだから。



中華街を訪れるのは2回目。
横浜美術館の展覧会を観賞に行くついでに、昼食を中華にしようと足を伸ばした。
ただいま春節期間中だからすごい人出だろうと覚悟していったが、天候が荒れるとの予報があったからか、お祭り開始から一週間経ったからか?、日曜なのに前に来たときより人は少なかった。
町の縁辺部にある水餃子が評判のお店で食べた。
盛り付けに飾り気はないが、ジューシーで美味しゅうございました。

さて、「中華街」となればやはり神戸のそれと比較してしまう。
違いはその規模くらいだろう。
神戸の中華街は直線的。
メインストリートが一本あってその両脇の路地にお店が繋がる。
比べて横浜の中華街は平面的で、横の広がりが段違いだ。
街やお店の雰囲気は両者そっくり。
不思議に思うのが地名も似通っている事。
横浜でも過去南京町と呼ばれていたし、両者とも最寄駅は元町(・中華街)駅だ。
なんか示し合わせているのだろうか。

至る所の店先で点心を売っている。
小さな中華ちまきを買った。
透明な餅米に鶏肉が滋味深く美味しかった。
竹の皮に張り付いたのを前歯でこそげ落とし食べた。
手がベトベトになった。












狭さを武器に戦う

2016-02-09 00:00:05 | Weblog
初めての本屋さんに、時間があったのでふらりと入ってみた。
小さな店だ。
目的があったわけで無く、目に入ったから寄っただけなのだが、アッサリと文庫本を買ってしまった。
最近の自分としては珍しい。

家の近くにまずまず大きな書店があり、雑誌の発売日や適当な本が無いか探す時などそこを利用していた。
ところが度々行ってはみるのだが、購入に至ったのはこれまで一回のみだった。
大書店はその品揃えが魅力だが、目移りして購買意欲散漫となることもある。
欲しい本をこれと決めて買いに行くには良いが、何か良い本は無いだろかと標的なく入ると、選択肢が多過ぎて決められず出てきてしまう。
それで最近新刊本とは疎遠になっていた。

小さな店は扱える商品は限定的だ。
記憶容量の少なくなった私の頭でも、気になる本を整理して比較することができるということか。
しかし気になる本が無ければ食指も伸びず、サラッと本棚をみて直ぐに退店だ。
店主店員の商品選択眼が問われる。

その店は商品陳列方法も良かったのだろう。
背表紙がズラリと並び、売れ筋は平積み、なんてよく見るものでなく、そもそも平積みするスペースすら無い狭い通路の両脇に、これはどうだ、と推す商品が横向き前向き斜め向きに密度高く並んでいた。
ディスプレイの手法に詳しくはないが、きっと効果的なのだろう。
普段興味のない本すら魅力的だった。

本だけではない。
文具のスペースも少しあり、そこにも足が向いた。
まあ狭いから少し本棚エリアから足を踏み外しただけというのもあるが。
壁面を小さな文具たちが覆っていた。
最近の文具の流行りを知らないのだが、なんか使い良さが工夫されたプラスαのある商品が目についた。

こんなこと書きつつ買った本は特殊なものでもなんでもなく、どんな書店でも扱ってるはずの人気作家の最新(文庫)版だ。
それでも選択にいたるプロセスもその買い物の満足感に影響を与える。
どんな理由であれ面白く買えるのが良い。
いい買物をしたと思っておきたい。




この冬を概観

2016-02-04 00:03:18 | Weblog



日付替わって今日は立春。
いい響きだけど、寒い日が続いている。
暖冬で始まったこの冬は、1月の大雪を境に急に寒くなった。
あの雪にはビックリした。
あっさりとあんなに積もるとは。
あんなに歩きにくい道を通勤したのはたぶん初めてだ。

雪の後、また暖かくなるのかなと期待したが、ずっと寒いまま。
昨年末から年初にかけての暖冬のイメージが強くて、今年の冬は暖かいんだという変な思い込みがあった。
普通に寒いぞ。
まだ2月。
あとひと月寒いのか。

この冬はあかぎれに悩まされている。
例年冬の始まりに右手中指か薬指の付け根、手の甲の拳頭部がプツッと切れる。
ハンドクリームを塗って治してやると、その冬中さらに発症する事はほぼなかったのだが。
今年はその後、親指の爪の先の脇、手のひら側がパックリ開いた。
深かったし、治るのに随分かかった。
痛かった。

以降恐れをなして、時々ハンドクリームを塗ってやっていたが、習慣になかった事なので忘れがち。
その度、薬指中指人差し指の甲に浅く割れ目ができた。
原因は分かっている。
スマホの画面を触っても反応してくれない年取って油分の抜けた手でもって、手袋もはめずに水仕事することが多くなったからだ。

住環境を清潔に保つため、掃除の回数が以前より多くなった。
と言っても週一だが、昨年までに比べれば格段の差だ。
台所周りでは日々ちょっとしたことで雑巾を使うので、雑巾を絞り、手を洗いする頻度が増えた。
如何にいままで家事の手を抜いてきたかが、この手に現れてるということだ。
主婦の皆さん、大変ですな。


氷室椿庭園

2016-02-03 01:07:11 |  神奈川県全市町村探訪
茅ヶ崎駅から海岸へと向かう途中に、椿が咲く庭があると書かれていたので寄ってみた。
氷室椿庭園という。
某不動産会社の副社長夫妻の庭園だったのを、遺族が茅ヶ崎市に寄贈したものだそう。
庭園といっても少し裕福な家の庭を少し広くしたくらい。
丹精された椿をメインに、松や梅が混じり立つ庭を撮影しつつ歩いた。



椿の木がただ多いだけでなく、種類が非常に多品種に及ぶ。
なかには品種名が不明のものもあり、調査中のようだ。
名前が書かれた札が付くものと、記号番号の書かれた札が付くものがあった。
後世に遺せるなにかを個人の趣味で形にするのは、並大抵のエネルギーでは成せないだろうな。
継続して臨む強い意思がなければ。



椿は3月の彼岸の頃が見頃らしく、今はちらほら咲くくらいだが、十分楽しめた。
自分にとっては今の咲き具合がちょうど良い。
椿は蕾や咲き始めも美しいと思う。
花弁が折り重なって層を成し、開き始めた花弁の隙間からしべの覗く様が愛らしい。



なんでか椿の花弁はすぐ傷む。
開き始めたばかりなのに黒く変色してしまうものがほとんどだ。
開ききっているのに完璧な美しさをもった花に巡り合うのはなかなか稀なことだ。
蕾を好むのもそのせいかも。
しかし蕾の数がとても多かった。
見頃と言われる頃には、ボンボンと盛大に咲いていそうだ。




ビーチクルーザーの似合う町

2016-02-01 23:26:05 |  神奈川県全市町村探訪



お店の場所にすごい偏りのある美味しいコーヒーショップの紹介HPを見ていたら、神奈川県の対象は茅ヶ崎の2店舗だけだった。
茅ヶ崎ってどこにあるんだろうと地図を見てみて思った。
神奈川県って広いなあ。
聞いたことのある市町村がいっぱい。
鎌倉市って神奈川県にあったんだ、と何を今更な気付きとともに、ブログを書き始めてから観光して記事にしたことがあるのは、箱根町と鎌倉市、横須賀市、川崎市くらいだなと認識を新たにした。
むむ。
そうだ、折角神奈川県民になったんだから、全市町村を訪れてみよう。
そして記事ネタにしよう。
そんな野望を抱いてしまった。
てことで映えある一つ目(五つ目?)は茅ヶ崎市。



茅ヶ崎市の観光名所を調べてみた。
もっとも有名なのはサザンビーチのようだ。
海か。
仕事のストレスを抱かえて週末に突入したので、気分をリセットしてあげる必要があった。
お気に入りになったとは言え、部屋でくすぶってると翌週の仕事に影響が出そうな具合だ。
海を眺めることにしよう。
茅ヶ崎の訪問先は海に決まった。
寒いに決まってるから冬山装備で服を着込み、電車で茅ヶ崎駅へ向かった。



砂浜に立ったのはいつ以来かな。
風は穏やかで、打ち寄せる波も静かだ。
砂は締まり黒色が勝ち、濡れるとさらに黒くなった。
天気予報は晴れだったのに、曇りがちで空気は冷たい。
寒い…、が居ても立っても居られない寒さではない。
駅から横縞でパステルカラーな南国風の町並みを歩くと海に突き当たった。
海岸には釣りをする人、散歩する人、犬と遊ぶ人、波に乗る人、凧を上げる人、トレーニングする人。
それぞれの海があった。
沖を走る船や、波が洗う平らな砂をぼんやりと眺めた。