熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

弟子入り志願の話

2021-10-10 08:08:55 | 文章

10月10日(日)、晴れ。

朝からゆったりした雲と青い空。
平和を感じる空です。
ところで、昨日は一本の電話をいただきました。

話を聞いていると、山形県にお住いのSさんで、高価な盛り上げ駒をいくつかお持ちだとのことです。
その中で、小生作の駒もお持ちで、「とにかく、ほかの駒とは違う」とのこと。
で、「どんなところが違いますか?」と尋ねたところ、Sさんは「同じ県内のK作の駒も持っているが、何か型にはまったような印象で、それに比べて熊澤さんの漆文字は生き生きしていて、なにかが違う」とのことでした。

「そうですか、そう言ってくださるのはうれしい限りで、ありがとうございます」と返しました。
すると「弟子はおられますか?」という質問。
「弟子はおりません」と言うと、「弟子にしてくれませんか」とのことで、びっくりしました。

「これまで、何人かの弟子入り志願はありましたが、すべてお断りをしてきました。駒づくりは技術のみならず感性が重要で、それは人それぞれですからやる気があっても、弟子入りしても、必ずいいものができるようになるとは限りません」。

まあ、昨日はそんな話の電話で、弟子入り志願は何年ぶりかで、すっかり忘れていたことでした。

 

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