熊澤良尊の将棋駒三昧

只今、生涯2冊目の本「駒と歩む」。配本中。
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ひな祭り、今日はクローズとします

2018-03-02 05:51:54 | 文章
3月3日(土)、天候不明。

昨日始まった「加茂船屋のひな祭り」ですが、今日2日目は急な所用にてクローズとさせていただきます。
なお、明日と明後日の日曜・月曜は、元々、スケジュールの都合にてクローズを予定しております。
と言うことで、今年のひな祭りは、終了となりました。
ご了解ください。
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島ツゲと薩摩ツゲのこと

2018-03-02 04:31:51 | 文章
ある方からのメール。
  実用本位ですと島黄楊より薩摩黄楊の方がいいのですね。
  ただ、周りの評価は実用本位の薩摩黄楊より島黄楊の方が評価は高いことがほとんどだと思います。
  やはり派手な模様が好まれているのだと思いますが、注文も島黄楊の方が多いですか?

以下は、その返信です。

江戸時代、薩摩ツゲは薩摩の禁制品だったので、江戸には素材としての薩摩ツゲが入ってこなかった。
一方、伊豆諸島からは、今の三井物産の前身の会社が、定期便でツゲを江戸に入れて、江戸(東京)の人は「ツゲ=伊豆諸島のツゲ」だという歴史的経緯があり、その歴史的経緯が、東京のツゲ櫛やハンコ、駒の世界でも、長きにわたって固定している訳です。

例えば、需要の多かった櫛やハンコの場合、小生が知っている約40年前でも、東京の櫛屋さんは、島ツゲが主力でした。影水さんのところにも、櫛に使えない端材が櫛屋さんから流されていたと聞いています。
ところが それから10年、20年経ち、そして今では東京の櫛屋さんでも、ほぼ100セント薩摩ツゲが使われるようになっています。櫛として薩摩ツゲの品質が良いからです。

一方、駒の方は相変わらず島ツゲが重宝されていて、東京で高級駒を造っていた龍山、影水、静山は、昔ながら島ツゲが最上の材として使ってきた歴史があり、今もそのような認識が駒の世界に脈々と残っている訳です。

しかし実際に駒づくりで薩摩ツゲを使って見ると、堅くて粘り強い薩摩ツゲの品質良さに気づくわけです。
だが、一般の人はそのことを知りませんし、島ツゲの見た目の模様のきれいさに惹かれるので、本質的な道具としての薩摩ツゲの良さを知らないままの思い込みといいますか、そんな傾向ですね。

小生の場合は、島ツゲ、薩摩ツゲは半々程度です。
実用と言う方には、薩摩ツゲが廉価でお薦めですね。
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