2019-0206-man3084
万葉短歌3084 海女娘子2896
海女娘子 潜き採るといふ 忘れ貝
よにも忘れじ 妹が姿は ○
2896 万葉短歌3084 ShuF671 2019-0206-man3084
□あまをとめ かづきとるという わすれがひ
よにもわすれじ いもがすがたは
○＝出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」（2964-3100、137首）の第１２１首。男。
【訓注】海女娘子（あまをとめ＝海処女）。潜き採ると（かづきとると＝潜取）。忘れ貝（わすれがひ＝忘貝）［「ここは・・・一枚貝の鰒（あわび）」］。よにも（代二毛）［「打消の＜じ＞と呼応して、けっして、の意となる」］。姿（すがた＝光儀）。
2019-0205-man3083
万葉短歌3083 恋ふること2895
恋ふること まされる今は 玉の緒の
絶えて乱れて 死ぬべく思ほゆ ○
2895 万葉短歌3083 ShuF671 2019-0205-man3083
□こふること まされるいまは たまのをの
たえてみだれて しぬべくおもほゆ
○＝出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」（2964-3100、137首）の第１２０首。男？女？
【原文】12-3083 恋事 益今者 玉緒之 絶而乱而 可死所念 作者未詳
2019-0204-man3082
万葉短歌3082 君に逢はず2894
君に逢はず 久しくなりぬ 玉の緒の
長き命の 惜しけくもなし ○
2894 万葉短歌3082 ShuF671 2019-0204-man3082
□きみにあはず ひさしくなりぬ たまのをの
ながきいのちの をしけくもなし
○＝出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」（2964-3100、137首）の第１１９首。女。
【原文】12-3082 君尓不相 久成宿 玉緒之 長命之 惜雲無 作者未詳
2019-0203-man3081
万葉短歌3081 玉の緒を2893
玉の緒を 片緒に縒りて 緒を弱み
乱るる時に 恋ひずあらめやも ○
2893 万葉短歌3081 ShuF671 2019-0203-man3081
□たまのをを かたをによりて ををよわみ
みだるるときに こひずあらめやも
○＝出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」（2964-3100、137首）の第１１８首。女？
【訓注】玉の緒（たまのを＝玉緒）。片緒（かたを）。縒りて（よりて＝縒而）。
2019-0202-man3080
万葉短歌3080 わたつみの2892
わたつみの 沖に生ひたる 縄海苔の
名はかつて告らじ 恋は死ぬとも ○
2892 万葉短歌3080 ShuF667 2019-0202-man3080
□わたつみの おきにおひたる なはのりの
なはかつてのらじ こひはしぬとも
○＝出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」（2964-3100、137首）の第１１７首。女。
【訓注】わたつみの（海若之）。沖（おき＝奥）。縄海苔（なはのり＝縄乗）。告らじ（のらじ＝不告）。
2019-0201-man3079
万葉短歌3079 わたつみの2891
わたつみの 沖つ玉藻の 靡き寝む
早来ませ君 待たば苦しも ○
2891 万葉短歌3079 ShuF667 2019-0201-man3079
□わたつみの おきつたまもの なびきねむ
はやきませきみ またばくるしも
○＝出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」（2964-3100、137首）の第１１６首。女。
【訓注】わたつみの（海若之）［下記注］。沖（おき＝奥）。
【編者注-わたつみの】01-0015渡津海乃、03-0327海若之、-0366（長歌）綿津海乃、-0388（長歌）海若者（わたつみは）、07-1216方便海之、07-0301海神、-1302海神、-1303海神、09-1740（長歌）海若、09-1784海若之、12-3079海若之、-3080海若之、15-3597和多都美能、-3605和多都美乃、-3614和多都美乃、-3627（長歌）和多都美能、-3663和多都美能、-3694（長歌）和多都美能、16-3791（長歌）海神之、18-4122（長歌）和多都美能、19-4220和多都民能。
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