いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

気象に関する知識1・2 

2011-01-28 16:16:11 | やまちゃん
登別自然ガイド養成講座25、26回目は、
「気象に関する知識1・2」です。
自然ガイドなど、野外活動ではチェックが不可欠なお天気。

気象予報士でもある北海道大学の中村さんを講師に
気象に関するあれこれを一日教えて頂きました。

野外プログラムがあると、お天気をチェックします。
何日前から天気が荒れていると、当日のお天気は...
と天気をチェックしてみても詳しく分からずに不安
でした。
詳しく知るために良い方法はあるのかと思っていたの
ですが、まめにチェックするしかないようです。
大気が不安定なときだと、5km~10kmの範囲で雨雲ができる
ため、前の日から予報することは難しいようです。

天気図、雨雲レーダー、短時間天気予報をチェックしておく
と良いそうです。
天気図だけでは、雲の動きが把握できないとのことでした。

雲の種類は形や発生する高さから10種類に分けられます。
午後一番は野外実習。
さて今見えている雲は何雲でしょう?との問題。
大きい雲があれば、小さな雲もあるし・・・
何種類も混ざっているのかと思っていると正解は
「積雲」1種類だけでした。
よく見ると、山にぶつかり、山沿いに雲があります。
雲を観察して、天気を予想することができるんですよ。
それを「観天望気」っていいます。
空を見て天気を当てる。空が読めるのって何かかっこ
いいですよね。




積雪の観察では、まずどこが雪が一番積もっているかを
当ててみることに。地形や風の吹き方によって雪の積もり方が
違うんですね。
今回は浅くて27cm、深くて50cm近くの積雪でした。

雪を垂直に掘って、雪の断面を観察。
指で押してみると硬いところ、柔らかいところとあります。

雪の温度を測ったり、顕微鏡のようなもので上、下、真ん中の
雪質を観察しました。雪質で雪崩をチェックすることができます。
しかし、雪は積もってからも形を変えていくということでした。

同じ地域でも平地と山地では天候が違うこと、また標高が上がる
ことで温度が低くなり、風が強いと体感温度も低い。
現地での天気が必ずしも予報とは一緒ではないということであり、
役立つ最新の情報を得ることが大切だし、現地の様子で天候を予測
できる力、判断力が必要ですね。