いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

恐ろしかった

2007-07-08 21:30:37 | うえだんな
みすたーです。

昨日、恐ろしい体験をしてしまいました。

この週末は「KoNG(コーザンネイチャーガイド)」の講習会を受けておりました。
鉱山町の自然案内人を育成するための1年間を通した講習会でして、今年で4期目になります。

これまでたくさんのボランティアガイドを生み出してきて、その内の何人もが今もふぉれすと鉱山の活動に深く関わってくれておりますね。
そして、ふぉれすと鉱山のスタッフもみんな資格を取っています。
ですからね、当然新入りの僕とはっちは、KoNG資格を取得するべく、今期の講座を受けているわけです。

昨日は野鳥の講座で、室内での座学のあとに外へ出て野鳥を見に行ったのですが、その帰りでしたよ、恐ろしい体験をしたのは。

僕とはっちと、モモくらのSHOさんの3人で最後尾を歩いていたらね、大きな羽音を立ててやってきたんですよ、やつが。

「オオスズメバチ」に出くわしてしまったんですね。
1匹だけだったので、近くに巣があったわけではなくて、遠くから偵察に来ていたようです。実際、つい最近見に来たときも、その道で巣は確認してなかったですし。

1年ぶりの出会いでしたが、今回はその距離が違いました。
前回は3mほど離れた場所を飛んでいたのですが、
今回は何と2cmくらいのところだったのですよ。

つまりね、

目の前。

顔の真ん前から腰の辺りまで、身体の回りをぐるぐると嘗め回すように観察していきまして。

怖いの怖くないのってね、この人長さが4cm以上あるんですよ。日本最大。
顔の大きさなんてチョコボールくらいはあるし。
ごっついキバ持ってるし。
やたらと目つき悪いし。

しかも図鑑を見れば「攻撃性と毒性は激しい」なんて書いてあるし。

その場から走って逃げたいくらい怖かったんですけども、こういう時は「絶対に動かない」っていうのがセオリーです。

「ホントごめんなさい!頼むから見逃してください!!」

って気持ちをハチに送りながら、とにかく固まっていましたらね、
30秒くらい、僕にガン飛ばしながらゆっくりと飛び回った後、今度はSHOさんのまわりを飛び回って、何とか去って行ってくれました。

いやあ、汗が出ました。
時間にしては1~2分くらいだったと思うんですが、ものすごく長い時間に感じましたよ。
講師のえんめぐさんには申し訳なかったですが、鳥の講座の内容なんて全て消えてしまいましたね。


これからはスズメバチのシーズンです。
アウトドアに出るときは、くれぐれも

○黒っぽい服は着ない(ハチは黒を見ると刺したくなるようです)
○強い香水や整髪料は避ける(甘い匂いに惹かれて近づいてきるそうです)
◎ハチと出会ったらとにかく動かない。特に
 絶っっっ対に、手で払ったりしない!!
  (「敵!」とみなされて刺されます)


の3原則をお守りくださいね。

ちなみに、僕たちの活動の「下見」には、「スズメバチの巣が近くにないか」ってこともこの時期には含まれてきます。
今回のような偵察バチならともかく、巣に近づいてしまったらホントに危ないですからね。

野外活動ってね、100%危険を取り除くことは出来ないんですね。
ですが、事故を起こさない努力と、事故が起こったときの対処方法のトレーニングは怠ってませんので、

「そんな危ないんなら家の中で過ごす!」

なんて言わず、イエティくらぶに参加してくださいね。

ではまた。

* * * * *
余談ですが、オオスズメバチに遭遇したときに、はっちは腰をかがめて路傍の植物の写真を撮ってまして、かなり情けない格好のまま2分間固まっていましたね。
お尻の周りを飛び回られて恐ろしかったとのことです。