今日は「さらりと読む源氏物語と香あそび」講座に参加してきましたよ。月1回10回シリーズで10月から始まりましたが家族経営の店ですから、なかなか都合がつかず今日で3回目。
講座に参加してみて、礼儀作法や教養に著しく乏しいことに気付かされます。今日は桃の節句に因んで、香あそびの題材は「桃、桜、橘」。ここで疑問が生じます。春に橘?。先生の解説によりますと橘は昔の人が食べたミカンの古称。現在のみかんよりも小さく、すっぱいそうです。そして、実がなっても、採らなければ翌年になる実と一緒に落ちることなく木に。ということは家族で例えたら、2世代が共に暮らせる、みかんの色が「”橙”だいだい」とは「代々」であると。何故お正月の鏡餅にリンゴではなくミカンをのせるのかの由来にもつながってきます。橘は縁起の良い高貴な木であるそうです。対照的に散り際が美しいとされる桜。日本人の気質を表する花です。京都御所では双方の木が植わっていて、文化勲章を授与された記念に贈られるバッジは橘をかたどったものだそうです。何故、橘に関心を持ったと言いますと当店取扱いの焼酎に「橘 たちばな」があるんです。宮崎県の黒木本店さんの昔ながらの芋焼酎です。造り手のイメージに重なるような感じがいたします。これからは、御祝に日本酒ではなく、どうしても焼酎という方には「たちばな」をおすすめいたします。
しかし、美貌の先生が分かりやすく解説される源氏物語。光源氏をとりまく系図を見ながら、実に興味深く真剣に聞いていますよ。