行列が出来る酒屋さんではありますせん。先日、日曜日、当地舞鶴では田辺城祭り。舞鶴は戦国時代に織田信長の命により、ここ丹後の国を平定しました細川幽斉の居城、田辺城の城下町として発展しました。そして、天下分け目、関ヶ原合戦の際、東軍に参戦した息子、忠興(妻は明智光秀の娘、玉、キリスト教の洗礼をうけ細川ガラシャと名乗る)の留守中、前哨戦として西軍1万数千人に包囲された田辺ろう城戦は古今和歌集の伝授者?であった幽斉の命を助けるために朝廷が戦の停戦仲介をしたことで有名です。この田辺ろう城戦絵図が当店近くの大泉寺で保存されております。この大泉寺で日曜日に住職が息子さんに引き継がれる儀式「普山式 しんざんしき」が行なわれました。式には父が出席いたしましたが、私は子供と共に、しきたりにならって寺の檀家総代さんの家を出られ、お寺までを練り歩かれる新住職さんの行列を見に行きました。その中でひときわ可愛らしいお稚児さんがいました。あいにくの小雨模様でしたが、道行くドライバーの人たちは不思議そうに見ていましたよ。
今日は久しぶりの雨模様です。週末土曜日ということでご来店のお客様も多いですが、「車をとめるところが無い」と。当店の立地は食品スーパーさんを中心に駐車場を囲むように本屋さん、レストラン、服屋さんなどと一緒にあります。近頃、駐車場が満車状態になるのは、本屋さんの2階にあります「女性専門のスポーツジム」。そして、駐車場を挟んで当店の真正面にあります「健康器具の体験、宣伝会場」に行かれる方が多いためか?やはり、世の健康志向は着実に高まっております。かたや、お酒。先日のニュースでは「毎日、飲酒している人は飲まない人に比べて1、4倍?大腸がんになりやすいと医学的に証明された」と報じておりました。具体的な飲酒量はビール大瓶1本、清酒2合、ワインをグラスで2杯というように。たまには適正飲酒の効用も言って欲しいですよね。これではお酒に対するイメージがますます悪くなりますよ。
日曜日は、ある日本酒を扱う酒屋さんの会合に出席のため新潟へ行ってきました。500人の出席者で会場は熱気に満ち溢れており、パワーをいっぱいいっぱい貰い、吸収してきましたよ。「さあ~日本酒を頑張って伝えていくぞ!」っていう感じです。
帰る道中、東海道新幹線に乗り換えの際、時間確認のため腕時計に目をやると、はめているはずの時計がないじゃないですか。しかし、探している時間なく、そのまま乗車。舞鶴に戻ってから東京駅に電話しますと、なんと、落し物として届けられていました。東京駅にいました時間帯、場所、時計の特徴など、全てが合致。東海道新幹線改札で落としたらしい。拾って届けてくださった親切な方、大変有難うございました。それにしても、昨年は横浜の滞在先ホテルで携帯を忘れたり、今回のように落としたら気がつくような時計を・・・。慌てているとろくなことはありませんね。
今週前半の超ひま状態が嘘のように昨日、今日はご来店のお客様が多いです。感謝。
さて、ある酒類卸売業さんからメール便が届きました。「全国的にも有名で人気のある入手困難なプレミアム銘酒、焼酎をお届けします」とのこと。ちらし写真をみてみますと、過去のブームを象徴する銘柄がずらりと高値で・・・。物流倉庫内の写真を見てビックリ!よくもまあ~、これだけの在庫量、揃えたもんだと感心してしまいます。これは明らかに、その銘柄を扱います正規小売販売特約店からの横流し販売であると推察できます。世の中の品物の”流通”は、のれんの品格とは別の儲け主義のみで動いているように思えてなりません。結局、本来の価値とはかけ離れた価格で購入しています消費者の方が損を被るのです。そして、最終的には銘柄への不信につながります。転売によって得するのは一時的なもの。もっと長い目で商売を考えて欲しいですね。
当ブログのアクセス数が約1年で1万を数えました。週3回の更新、内容の無い記事ばかりですがこれからも宜しくお願いします。また、検索ワードは「舞鶴 山下酒店」が圧倒的に多く、最近では「清酒値上げ」が上位にランクされています。
さて、今、ある清酒銘柄を扱う全国の酒販店が一同に会する場にて発表します事例報告の原稿づくりに頭を悩ませております。約700名の参加者、そうそうたる地酒界の重鎮、先輩方の前で、まだ駆け出しの私が何を話したらよいのかと・・・。28歳で脱サラし、酒販店に転身、今に至るまでの12年間を正直に書き綴るしかありません。前、前を向いて歩んできましたが、過去を振り返る良い機会となりました。約20分の持ち時間に対して、A4用紙3枚の原稿を書きましたが、今だ推敲を重ねております。自分の考えが非難調になっていないか、蔵元の理念を十分に反映しているかなど客観的、冷静に読み返していきますと、当初の文意文脈からゴロッと変わってしまう箇所も。あと3日で総仕上げです
連休明けは静かなものです。しかし、店主はここのところ色々な資料作りでバタバタしております。お酒の年間数量契約申込み、季節限定商品のご案内と。
さて、最近の若者の日本酒離れは深刻です。私の思うに、まだ本当においしい日本酒との出会いがない為ではないかと。そんなお客様の日本酒に対するイメージを180度変えてしまうお酒があります。茨城県の須藤本家さんの銘柄「郷乃誉 ”黒吟”」。日本酒を敬遠されるお客様に「香りだけでも嗅いでください」と。しっかりとしたトロピカルな果実香に殆どの方が魅了されてしまい購入されていきます。味わいも無濾過ならではのコクがあり、それに対する味わい表現として”コク=黒(くろ)”と勝手に解釈しております。”吟”は吟醸酒の一字。この黒吟は海外の有名レストランでも定番品。純米大吟醸といっても過言ではない品格、フルボディな味わい、奥深い香りはソムリエの間でも大絶賛です。日本酒もおいしいですよ!
今日は寒いですね。最近、年のせいか?寒暖の差が身にこたえます。
さて、昨日は当店のお取引先であります宮崎県の焼酎蔵を訪問してきました。
日頃より公私共に大変ご指導いただいており、また尊敬して止まない蔵元様です。
町の中にあります本社工場、山中の恵まれた自然環境にあります蒸留所の仕込み蔵内を案内していただきますが、毎年、品質向上のために何かが進化しています。焼酎廃液のリサイクルシステムはもとより、酒造りは農業という姿勢がひしひしと伝わってきます。昨日は自家栽培畑の多くを巡りました。焼酎を飲むとその向こうに芋や麦を栽培してくださる農家の人の顔が浮かぶ。この情景を何とかお客様にお伝えできないものかと・・・。
話は昨今の焼酎業界にもすすみます。焼酎造りへの取組み、価格体系、すべてにおいて蔵の理念が表れるものです。私も気持ちを新たにしました。