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団地麻雀

2019-03-27 23:40:09 | 日記
日曜日の朝、ゆっくりとした食事をしている頃、Aさんからの電話が鳴る。「11時頃からどうですか?って」、受話器を取った家人が私に言う。麻雀の誘いであって、Aさん宅が会場になる。Aさんは隣家である。我が家の室番号が406、お隣は405だ。それに31という棟番号がついている。他の2人は別の棟から遠征して来る。Aさんはタクシーの運転手、あとは私を含め会社勤めだ。年齢もだいたい30代の真ん中あたりだ。それが、私の住んでいた公団住宅の麻雀会だった。メンバーはAさんの奥さんが集めた。井戸端会議的なもので、「お宅の御主人、麻雀なさる?」で集めた。奥さんも麻雀が好きだ。雀力は亭主より上である。

ゲームは私が中心だった。必勝と言ってもいい。私は麻雀に合う性格をしている。すなわち、小心で臆病である。麻雀に勝つのは小心者である。気持ちの大きい人間では勝てない。大胆では勝てない。そういう風にできている。ただし、小心臆病が表に出てはいけない。大胆な勝負師を演じなければならない。私はそれが出来た。14歳で麻雀をおぼえ、学生時代、バイト時代を通じて、時にはヤクザ相手に、あるいは阿佐田哲也さんの『麻雀放浪記』に出て来るような得体の知らぬ人間相手に腕を磨いていた。

あるときAさんの奥さんが我が家を訪れ、応対した家人に何枚かの千円札を渡し、「すみません。あと5千円、来月払います」と言った。麻雀の負けを支払いに来たのだった。家人が却って恐縮したような声を出すのを聞いていて、私は、団地麻雀もそろそろ終わりかなと思った。私は他の2人にもナンボかの貸しを残して、団地を去った。41歳のときだった。

3月24日

2019-03-27 23:33:14 | 日記
重田名人に付き添って来るIさんの息子さんが県内屈指の進学高に合格した。息子さんは小学生から硬式野球チームに参加していて、文武両立となる。こういう春のニュースは、他人事でも気持ちがよい。そのIさんがセンバツの優勝候補のトップに挙げている星稜高校が、昨日のゲームでこれも優勝候補だった履正社に完勝した。エースの奥川君の好投が目立った。Iさんの予想はナルホドだった。

先週はピエール瀧逮捕と、イチロー選手引退のニュースでテレビがいっぱいだった。ピエール容疑者が主演の『64(ロクヨン)』というドラマをおぼえている。昭和64年という年は7日間しかなかったが、その7日間の中の犯罪を扱った作品でおもしろかった。イチロー選手についてはWBCの決勝戦のタイムリーヒットの場面が忘れられない。それと、彼には頭の良さを感じる。引退の記者会見でも、頭のいいところをみんなが見ていたのではないだろうか。

大相撲は白鵬・逸ノ城の2人の優勝争いだが、白鵬が鶴竜に負けることはまずあるまい。貴景勝の大関昇進はどうなるか。

孫娘の夫であるH君。孫息子の恋人であるYちゃん。曾孫のボンちゃん。それにヴィヴィと、4人の美貌が揃い、我が家の話題もそこに集中する。「やっぱり見た目が大事よ」と家人が繰り返して言う。3人は、歳月とともに容姿が変化するが、猫は当分変わらない。幼いままである。猫も人間に甘えているが、人間も猫に甘える。そこのところがおもしろい。競馬・高松宮記念は完敗。今朝の血圧は146-88。

美少女

2019-03-27 23:25:59 | 日記
21日の休日に我が家に6人の来客があった。食堂と居間で9人が喋り、飲み、食べた。笑った。ヴィヴィはいつの間にか娘の書斎の奥に隠れた。ペルシャ猫というのは、警戒心あるいは羞恥心が特別に強いのだろうか。パーティーの中心に曾孫のボンちゃんがいた。目鼻立ちがはっきりして来た。前に書いたように、父親が美男であって、その血を濃く受け継いでいるようだ。手をさしだすと1本の指をとってくれて、それを握りしめる。視線を合わせる。大変だなぁと、声をかけたくなる。人生100年時代になるのかどうかは知らないが、織田信長が「人生50年」と言った頃だって大変だったのだ。

孫息子も恋人と2人で来ていた。その恋人のYちゃんが美人だった。22歳であるが、少女である。久々に見る美少女だ。いま流行の小顔である。瞳が澄んでいる。物静かであるが、無口というわけではない。むかし、清楚なんていう言葉があったのを思い出したりする。清潔感が漂っている。出身を訊いてみると、ルーツは長州の大内家で、大名であるそうだ。だからというわけでもないが、上品さも備わっている。もうひとつ驚いたのが、そのYちゃんが、中学時代は野球部員だったことだ。マネジャーでもスコアラーでもなく、選手としてである。中学校の野球で、女子が、たとえば対外ゲームなどに出場できるのかどうか訊くのを忘れてしまったが、とにかく彼女の言葉にウソはない。

夕方から麻雀になって、ボンちゃんが眠くなり、酒の時間は無かったが、楽しい1日だった。ボンちゃんの成長も愉快だが、稀にみる美少女が残していってくれた爽やかな風が素晴らしかった。孫息子が、「みんなが、俺にはモッタイナイと言っている」と呟いたりしているが、当然と言う他はない。

下の名前

2019-03-20 21:44:11 | 日記
「ヤマダと言います」「下の名前は?」「イチローです」。日本ではこういう言い方、訊き方をする。山田一郎君の上の名前は苗字であって、下の名前が英語でのファーストネームになる。私が英語を習い始めたのは中学1年のときで、教科書の第1ページは、"I am Tom Brown."だった。教師が一番前の席にいる女生徒に「自分の名前を言ってみなさい」と指名し、女生徒が「アイアム ミサオ オカモト」と恥ずかしそうに小声で答えたのを憶えている。

石原良純さん、長嶋一茂さんがワイドショーのコメンテーターとか、バラエティー番組などで人気である。この2人を、イシハラさん、ナガシマさんと呼ぶ人は少ない。たいていの人は、ヨシズミさん、カズシゲさんと呼ぶ。それが2人には似合っている。このファーストネームが似合っている人は一生得をする気がする。特に女性がそうだ。たとえば、福原愛ちゃんは、台湾の男性と結婚したが、台湾に住んでも、そして70、80のおばあちゃんになっても、アイちゃんと呼ばれるはずだ。彼女には、この下の名前が実にピッタリだった。

私は下の名前で呼ばれることが極めて少なかった。叔父の妻だった人とその家族、従弟と従妹、家人の両親・・・と数えていっても、10本の指で足りる。9歳から16歳までの茨城暮らしの時は姓も名もなく、渾名のヤボで通した。豆腐屋のオバチャンにも「ヤボさん、ガンモ1枚オマケしてやっからな」と言われたりした。上京してからは、学校でも会社でも姓で呼ばれた。

家人の名はタカコであって、私の妹も(文字は異なるが)同名である。これは少しカタい音なので、たぁ子と呼ぶことにしている。妹の方はもうずっとそれで通しているが、家人の場合は面倒になって、「おい」や「おまえ」になる。それを聞いていたリハビリの女先生が、「下の名前で呼ぶ方がいいんじゃないですか」と笑っていた。

8・9

2019-03-20 10:36:57 | 日記
家人宛にいろいろなカタログが届く。衣服、靴、バッグ、宝飾品、食料品、いろいろと届く。旅行案内も来る。値段に関しては8と9が目立つ。1着3,980円のセーター、1個5,890円のバッグ、靴1足は5,990円、熱海1泊旅行は1万2,880円である。毎朝の新聞に入る折込みチラシも同じで、豚肉100グラム98円、刺身用マグロ1サク1,089円だ。よく見ると(税別)なんて印されている。つまり98円の商品を買っても8パーセントの消費税がつくから、実際に払う金は107円になる。それでも主婦たちの目には、8と9がついていることで、安いとか良心的だと映るのだろうか。「これは107円払ったけど、お買い得だったわ」と納得するのだろうか。この8と9がつく値段について、心理学者の中野信子さんの解説を一度聞いてみたいと思っている。

麻雀をおぼえ始めた頃、よく夢に牌の列が出て来た。8萬と9萬があって、7萬がなかなか入らない(ツモッて来ない)夢である。私は、牌の中では7索(チーソ)がいちばん好きだ。理由はわからない。だが、策子(ソーズ)の8と9があるときは必ず、7索をツモッて来られる気がする。テレビゲームの麻雀でもそういうつもりで打っていたりする。ついでに書くと、自分の好きな牌を決めておくのはよいことだと思っている。それが勝利につながることが不思議に多いからだ。麻雀にはいくつかの言い伝えのようなものがある。「早いリーチは、イースーソ。タンキは西で待て」なんて言う。私ならそれに「好きなパイを決めておけ」と加えたい。