病院行

28日の木曜日に病院へ行った。３カ月に一度の定期検査のためである。いつもは家人と２人だが、今回は次女が同行してくれた。外は大雨である。しかし、その方が好い。来院する患者が少ないからだ。左手首の腱鞘炎が痛むので、外出用歩行器のハンドルがうまく握れず、左手を浮かすようにして家人に背中を押してもらう。そうやって駐車場のある１階まで行くと思ったら、エレベーターは地下まで降り、降りた目の前に次女が車をとめてくれていた。なんだか手品でも見る感じだったが、そういう方法もあることを娘が知っていたようだ。

病院では整形外科、内科、泌尿器科をまわる。まずは採血室に行く。血管が細くて毎回迷惑をかけている旨を、あらかじめ検査技師に伝える。その方が好い。技師が一発で血管を探り当てると「見事ですね」と褒めることにしている。整形は「変わりありませんか？」「相変わらずの腰痛です」で終わる。３分クッキングより早い。内科では貧血と言われる。「肉を食べるようにしているんですが」と答えるが、肉を食べるのは簡単ではない。トンカツなど好きな料理もあるが、すぐに胃袋が膨らんでしまう。ウィスキーの水割りにはどうしても肉料理は重い。柿ピーの方が何倍も好い。泌尿器科ではドクターの説明で、尿に異常がないことがわかれば充分。私は朝の６時から８時までの間に頻尿が集中するのだが、そのことは何度も申告している。腎臓がヤバくなければそれでいい。なんていったって、もう83歳なのだ。

翌日の金曜日は腰の痛みが強くなってデイケアサロンの麻雀は休んだ。病院行も疲れる。なんていっても、83歳である。昨年の３月１日より365日も年老いたのだ。

地名

JR山手線の田町駅の隣に高輪ゲートウェイという新しい駅ができる。この駅名が不評であるらしい。私も、センスが悪いなぁという気がする。なぜ、単に高輪ではダメなのか、ゲートウェイはどんな意味があるのかがわからない。

山手線の駅名で最高なのは恵比寿だろう。いうまでもないが、七福神の一人である（神様を一人、二人と数えるのは誤りか）。関西弁で言う、えべっさん　である。他に七福神にあやかった地名はあるのだろうか。たとえば大黒町、弁財天町といったものが存在するのだろうか。恵比寿の駅横には、昔、エビスビールの工場のような貯蔵所のようなものがあった。エビスビールはキリンラガーとともに世界でいちばん旨いと私は思っている。でも、最近は発泡モノはウィスキーのハイボアールだけであって、他は呑めなくなってしまった。満腹感が来るようで怖いのだ。

何年前になるか、浦和、与野、大宮の３つの市が合併して　さいたま市ができた。埼玉県さいたま市である。なぜ埼玉市ではなくひらがなにしたのだろうか。埼は千葉の犬吠埼でわかるように岬である。玉は宝石だろうから、埼玉は宝石の埋まった岬となる。素敵な地名ではないか。それを、ひらがなにしてしまうのはちょっと理解に苦しむ。日本の県名のナンバー１は愛媛だと思っている。愛しき媛である。宝の岬は、それに比肩するよい地名だと思うのだが。現に、さいたま市に住む友人の一人も、埼玉県の中心都市は埼玉市と漢字にするべきだったと言っている。