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戦争と運

2020-08-02 11:20:55 | 日記
私の兄代わりだった3人の叔父(父の弟)は太平洋戦争にすべて召集された。1番上のS雄は海軍で、初めは巡洋艦の<摩耶>に乗っていたが、そのあと空母<蒼竜>に移り、昭和17年6月のミッドウェー海戦で米軍機の猛攻を受けて敗れる。蒼竜は現在でも南海の底に眠っている。2番目のN雄も海軍で、終戦時は台湾に居て、昭和22年に復員した。3番目のT雄は陸軍。伊豆大島で8月15日を迎え、早々に復員した。3人の叔父達には兵隊としての特別な技術は無い。なにか差異があるとすれば、Sdakega抜群の体力があったことぐらいだろう。つまり、この3人の生死を分けたものは、そのとき、どこに居たかの運である。戦死したS雄だって、ずっと巡洋艦に乗っていれば、あるいはN雄のように陸地に居れば・・・である。

兵庫県芦屋市にあった我が家は、昭和20年8月7日の大空襲で、集落の中では奇跡的に火災を免れた。右隣は全焼、その奥もその先も全焼や半焼という状態になったが、我が家は熱風で離れ座敷のガラスが割れた程度だった。なぜだったのかはわからない。もちろん風の向きということが考えられるが、これもまた運と言えると思う。

本日の東京のコロナ感染背は●●●名というニュースに、日本が二憂三憂する毎日だ。コロナに感染するのかどうかは、ここまで来るともう運でしかない。私のような、家から出ることの少ない人間でも、家人は毎日買い物に出るし、娘はコロナの本場である東京・新宿に通勤している。コロナ戦争という言葉がある。見えざる敵との戦いだ。人生はすべてが運だと言ってしまうこともできるのだろうが、特に戦争には運がつきまとう。前述の太平洋戦争のことを思い出しても、そのことを強く思う。

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