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認知症のこと

2019-10-26 17:18:32 | 日記
たしか、脊柱管狭窄症の手術を受けて2週間ほど入院したときのことだ。ある日、何かの検査から病室へ戻るとてゅうで不思議な光景を見た。4,5人の老女の患者が円卓に座って、これも複数の看護師さんに食事をさせてもらっている。食事はスープ状のもので、それを看護師さんがスプーンですくい、患者の口元に運ぶという方法だ。私が不思議だと思ったのは老女たちの腕や手指が不自由には見えないからである。つまり、自分でスプーンを使って食べることは容易であると見えたのだ。病室に戻って別の看護師さんにそのことを訊いてみると、「あの方たちは、食べ物を口許までもっていってあげないと食べないのです」と説明された。目の前にスープとスプーンを置いて、食事の時間だと教えても反応がない。もっと言えば、空腹であることすらわからないのか。私は、「そうなんですね」と言うしかなかった。

認知症の患者さんを抱えたご家族は大変だろうと思う。私だって、明日は我が身である。現在だって家人と娘には大きな面倒をかけている。話は変わるが、先週の水曜・木曜にかけて製薬会社大手のエーザイの株が急騰した。連続してストップ高になった。認知症薬がアメリカで承認されるのではないかというのが材料である。前述の例だけでなく、デイケアサロンでも認知症の方を何人か見ているし、それよりも認知症になってしまった先輩のことを話に聞くことは少なくない。それらのことから考えて、認知症の薬はむずかしいだろうなぁと、どうしても思ってしまう。

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