看護婦さんには、若い女性と若い娘さんの2種類がいる。前者は既婚、後者は未婚であるが、これはもちろん1人ひとりに訊いたのではなく、私のカンだ。 いろいろなこと(血圧の計測からオペ痕の処置まで)で世話になった後、女性には「ありがとうございました」、娘さんには「どうもありがとう」と言うが、いずれもハーイと長く伸ばした声が戻ってくるけれど、中にはファーイというのもあって、長閑な感じだ。ヤミ食(家人の差し入れ)がバレるわけはないのだが、それに対抗するかのように、今日は昼食に七夕そうめんが出てきた。 過去の入院の日々を思い返してみても、病院で麺が供されるのははじめての経験である。 すべてに薄い味付けの病院食なのに、そうめんのつけ汁は適度に濃く、茹でエビが2尾浮かんでいるのもご愛嬌だった。 20年ほど前まで我が家の庭には2、30本の細い竹が生えていて、そのサイズが、いかにも七夕向きだった。次女が小学校5年生だったか6年生だったかのときの、7月7日。登校前に数本の竹を切って嬉しそうにしていたのを思い出す。もちろん学校へ持って行って、クラスのみんなの短冊を吊るすのに供するわけだが、普通の家の庭には竹はないだろうから、貴重品であり、次女は得意顔にもなったはずだ。 小学校高学年、いい季節である。 (7月7日)
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