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かな遣い

2011-06-21 00:09:31 | 日記
「ぶたふくわい」を何と読むか?もちろん豚福猥ではない。即答できた方は、私と同年代かそれ以上の年齢だろう。これは、旧かな遣いで書いた「舞踏会」で、私達世代は、新かな遣い(舞踏会は「ぶとうかい」となる)の両方を小学校で習った。新旧を対比する例として、よく「てふてふ、ちょうちょう(蝶々)」が挙げられるが、たとえば百人一首の取り札にある「こともほすてふ」なんていうのは味わいがあるなぁと思ってしまう。 新かな時代になって多くの子供達が錯覚したのが音通りに読めばいいということであって、「お母さんわ、学校でわ、夏休みにわ・・・」が多用された。 むろん私も浅学だから、新かながよくわかっているわけではない。なぜ地震が「ぢしん」でなく「じしん」と書くのかがわからない。 地図の場合は「ち」なのだから、同じ漢字の読みが(かなに変わると)異なるのは、ナンデヤネンと首をかしげてしまう。 ま、そんなことはどうでもよく、私が思うのは、旧かなを遣った女性名の持つ情緒である。女優の貫地谷しほり さんは、しおりでないところに価値がある。 娘の知人(芸術家であるが、本名)に「ゆふ」さんがいる。  小学校の頃、近所に「かほり」ちゃんがいたが、たしか布施明さんが唄ったのも『シクラメンのかほり』ではなかったか。 ただの懐古趣味ではないと思うし、それは貫地谷さんがまだ若いことでも証明されるだろう。 「しほり」さんも「ゆふ」さんも、そのかな遣いに情緒があるという美の感覚から出た名前だと想像するし、拍手する。旧かな遣いには女の優しさは当然だが、ちょっとした色気があるような気がする。

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