Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

袋詰め北京ダック

2011-05-19 13:46:40 | 時事



北京の町中で売られている袋詰め北京ダックは、開けてみると「皮なし、頭なし、羽根なし、ただ臭い肉のかたまりだけ」で、このような偽物北京ダックに、北京の老舗「全聚徳」の名前をラベルに付けて売っている、と19日の「明報」「星島日報」など香港各紙が報じた。「明報」によると、このほか「全居徳」「金聚徳」など人を馬鹿にしたようなネーミングの袋入り“ダック”が出回っているという。

確かに駅の売店などには袋に入った北京ダックのようなものがよく売られている。空港の免税店などでも入手できるが、いずれも結構高い。ダックを食べるなら店に行くのに限る、と思っていたが、お土産にはいいんだろうなあ、と買おうと思ったこともあったが、危ない、危ない。

報道によると、北京の前門、北京駅、北京西駅、西単などで、劣悪な「北京ダック」が売られていて、「ダック特価1羽15元(約200円)、2羽買えば1羽おまけ」などと売っており、販売員は「どうせ人に送るんでしょ。なら安いのがいいじゃん。偽物を買ってもかまわない、食べても死にはしないよ」などと話しているという。

本物の「全聚徳」の北京ダックの袋詰めは68元で、それより安ければ偽物だ、と商品を扱う北京全聚徳三元金星食品公司の王凱総経理(社長)のコメントも載せている。

北京でダックを食べるときはご注意を。
しかし、中国のニセモノ食品は山ほどあって、何を食べていいか分からなくなるほどだ。キャンペーン的に当局が報道している。また食の安全に違反した場合の罰則強化なども報じられている。一応、食の安全について中国当局が改善に着手したと考えていいだろうが、「上有政策、下有対策」。掛け声だけに終わり、色々な逃げ道を作って悪ははびこり続けるのではないか? 安心できる日はいつなのか。

写真は北京の全聚徳王府井本店。