Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

サッカー日中戦

2010-02-06 23:19:30 | Weblog

サッカーの東アジア選手権が始まった。6日、日本と中国が初戦でぶつかり、双方攻め手なく、0-0の引き分けに終わった。W杯イヤーが始まり、4日前の国内初戦、ベネズエラ戦に続くスコアレスドローに、相変わらず大久保や玉田、中村憲剛を使い続ける見る目のない岡田監督に対して怒りを通り越して、あきらめを感じている。

中国では国内サッカー協会副会長が逮捕されるなど、八百長事件の暗い影を勝利で払拭したい期待もあったが、後半得たPKのチャンスを楢崎の好セーブで逸し、がっくり、という感じ。新華社が速報した試合についての解説記事では「日本相手に公式戦12年勝ちがない」とふがいない代表チームを嘆いている。

新華社によると「後半のPKで得た歴史を書き換えるチャンスは、楢崎のセーブによって無残にも潰えた。12年間、中国が日本に勝てないという記録は仕方ないが続く。中国サッカー界は(八百長問題で)大変な時期にあり、日本と0-0で引き分けたということは期待を抱かせるが、現実的には日本との実力差は広がっていくと認めざるを得ない」と極めて冷静な分析をしている。12年間で7戦して3分け4敗なのだそうだ。
分析では、日本メディアに「恥辱」「災難」などの文字が躍った98年3月に中国が2-0で勝った際、この得点差から「中国が完勝した」と感じるだろうが、このときは中国の呉承瑛、黎兵という攻撃陣の個人技に頼っただけで、日中サッカーの実力差は94年の広島アジア大会から開き始めた、としている。
要約すると、中国が体格に任せて反則まがいに一本調子で攻守に圧力をかけても、体格やスピードに劣る日本は組織で攻め、守り、まったく危機を感じていないと一刀両断だ。高洪波監督(彼も八百長事件に関与したとの疑いで事情聴取されたとの話もある)が得意とする4-2-3-1のシステムでの体格とスピードに依拠するサッカーはもはや古くて限界がある、としている。日本チームのサッカーに対する理解が世界一流水準にどんどん近づいてきているのに対して、中国チームには、これまでまったく進歩を感じさせないと嘆いている。

ま、下には下があるんだね。Jリーグと中国の国内リーグのレベルや運営方法、資金面などを比べても、日本側が圧倒的に恵まれている。と、下を見て満足してはいけない。日本だってこのままの戦術、監督でW杯を戦えるのかね、間に合うのかね、と心配というより、すでにあきらめの境地にある。あくまでもW杯ベスト4を目指すというなら、岡田監督を替えるにはギリギリのタイミングだろう。またドイツ大会のジーコのときのようにサッカーファンを失望させる日は近づいている。そして日本のサッカーブームはますます下火になるだろう。

アバターな景色

2010-02-06 14:05:03 | 歴代中国旅行
こないだ酷評した映画「アバター」。本物の絶景はCGに勝る、とか豪語しちゃったので、“パンドラ星”や“ハレルヤ山”を彷彿させるような写真の一部を紹介する。


これらは中国内陸の湖南省の世界遺産「張家界」。張家界地区と武陵源地区と大きく2つに分かれ、ロープウェイや野外高層エレベーターで山の上に登り、ニョキニョキと隆起した岩山を見ることが出来る。当然、空中には浮いていない。

こんな絶景ポイントがいくつもあり、僕が行ったときは夏で、ロープウェイは1時間20分待ち。中国人民たちと一緒に行列を作って並ばされた。丸2日、登ったり降りたり、沢歩きをしたり、足が棒になるぐらい歩き回った。少数民族の土家(トゥーチャ)族が住む辺境の町。
アバターのように岩がアーチ状になっているところはもちろんないが、岩に大きな穴の中を通れる、天門山も近くにある。半日で観光できる。ロープウェイとバスを乗り継ぎ、心臓破りの石段をずーっと登っていくと、岩に大きな穴が空いているところまでたどり着ける。かつて、中国の冒険野郎が小型飛行機でこの穴をくぐりぬけたことがある。そのくらいの大きさ。

この滝は四川省北部にある世界遺産「九寨溝」。まるで入浴剤を入れたかのようなエメラルド色で透き通った池や、いくつもの滝で有名。こちらはチベット族の居住地区だったところ。九寨溝は滝だけでなく、いくつものや森やフラワーハイキングや、秋になると紅葉が信じられないぐらいきれい。九寨溝で2日、やや離れたところにある絶景ポイント・黄龍を1日観光するというのが普通のコース。

張家界も九寨溝もいまやすぐ近くに飛行場ができ、上海や北京など大都市から容易にアクセスできるようになっている。もはや秘境でもない。その代わり、神秘性は薄れてしまったかもしれないけれど。中国人の観光ブームでベストシーズンには観光客があふれ、うるさくて興ざめなところも少なくない。