Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

長崎で食べたもの

2010-02-23 14:43:47 | 飲食
長崎に行って新地中華街の湊公園でおもにランタンフェスティバルのイベントを見ていたのに、2度の食事はいずれも中華街のお世話にはならなかった。あまりにも日本風中華で代わり映えしないから。どこへ行ってもちゃんぽんと角煮まんだ。
で、昼食は「夕月」という店のカレー。数日前に長崎に先乗りした同僚の強い勧めがあった。長崎に来てカレーもないだろう、とも思ったが、ま、敬意を表して。写真でもわかるように、色が赤オレンジっぽいのが特徴で、といってもトマト仕立てという味でもない。スパイスの関係なのか、カレーっぽい味はしている。バターが効いているようだが、わりとさっぱりした味付け。根強いファンもおり、持ち帰りのパックもあるようだ。


もうひとつ、長崎老舗の割烹というか日本料理店「吉宗」もリストにあげていたが、中華街の湊公園での龍踊を見終えて移動してくると、すでに閉店。午後8時までだって。祭り期間中なのに非協力的なんだなあ。
ということで、眼鏡橋方面へ。すぐそばのちゃんぽんで有名な店は昼間は行列が出来ていて「材料がなくなりました」と途中で客を断ったりしていたが、夜は閉まっていた。この店にはかつて一度入ったことがあったが、それほど感動するものでもなかった。長崎県民に聞くと「一番うまいちゃんぽんは『リンガーハット』だ」と嘘とも本当とも思えない冗談をよく言う。ま、当たらずも遠からずなのだろう。

で、眼鏡橋近くの日本料理屋に入った。結構当たりでおいしかった。長崎なら角煮は定番とのことで頼んだ。悪くはない。角煮、というか東坡肉(トンポーロウ)は杭州の天外天のが最高だったから。それを超えるものはなかなかないよね。

キャベツと牛肉は、牛肉の佃煮のようなすき焼きのような醤油と砂糖で甘めに煮たような味。甘みが強いなあとは思ったが、食べられないほどでもなく、まあ、おいしくいただけた。シュガーロードの出発点・長崎だから、甘めなのだろうか。鶏肉はうまく焼けていて、塩味だけだが味が濃すぎることなく皮がパリッとしていてうまかった。ふろふき大根もよかった。味噌は恐れていたような甘さではなく、大根そのものにダシがよく染みていた。かなり大きな大根だった。

これ以外に定番とされる茶碗蒸しも食べたが、写真を撮るのを失念。茶碗蒸しを食べ比べたり食べ歩いたりしたことがないので、味はよく分からないが、まあ普通の茶碗蒸しだった。あと刺身の盛り合わせ、ノンアルコールビールを頼んで5000円ほど、かなりリーズナブルな店でよかった。

長崎燈会

2010-02-23 06:36:42 | Weblog

21日に長崎ランタンフェスティバルを見てきた。1000円高速の恩恵を享受した。土曜日は皇帝パレード、日曜日は媽祖行列があるというので、媽祖行列を見ることができた。長崎はもともと福建省出身の華僑が多いと聞いていたので、媽祖信仰は厚いのだろう。ちなみに長崎名物「ちゃんぽん」も福建語で「喫飯(チー・ファン)=ご飯を食べる=」の意味だと、アモイとかで聞いた。
夜になるとさすがにランタンがきれい。中国に詳しい人には釈迦に説法だが、本当は旧暦正月15日の元宵節に灯会は行われる。中に胡桃やゴマのアンが入った米の粉のダンゴ「湯圓(タンユアン)」を食べる。ことしの元宵節は2月28日。福の字をさかさまにしてつるしているのは、「福倒了」(フーダオラ=福が倒れた=)が「福到了」=福が来た=と同じ発音のため。これも釈迦に説法ですね。

媽祖行列は唐人屋敷跡の地区にある福建会館を午後2時45分出発、街中を練り歩いて湊公園には3時20分着とスケジュールは大体調べておいた。2時過ぎにアーケードのある商店街で遅い昼食を食べていたら、中国風のお囃子が聞こえてきたので外に出てみると、ちょうど、龍踊のメンバーら行列の一行が媽祖様をお迎えに行くところだった(下の写真)。

湊公園はすごい人。ちょうど公園についたころ道の脇の縄張りをはじめたので、そろそろ始まるな、と結構いい場所をキープ。爆竹の音と鐘や太鼓のお囃子の中、船のような形の山車に乗った媽祖様をカメラにおさめることができた。行列にはたくさんの留学生も動員されていた。爆竹は去年たくさん燃やしすぎて事故を起こしたらしい。中国と同じだ。ステージ上で媽祖様を御神輿に移してから奉納の踊りなどをしていた。

湊公園で獅子舞が始まる午後6時50分まで時間があるので、唐人屋敷の福建会館でやっていた二胡の演奏を見たり、街をぶらぶらしたり、お茶を飲んでから獅子舞見物へ。すごい人だ。徐々に人ごみを掻き分けて前のほうに移動したが、ビデオ撮影は望遠にせざるを得ないうえ、あちこちにぶつかるので手振れも少なくなかった。
これまた中国に詳しい方はご存知かも。獅子には写真のような南方獅子と、金色の長い毛がたくさん生えた北方獅子の2種類があって、いまはほとんど南方獅子。横浜中華街には今も伝統的な北方獅子が継承されている。マレーシアやシンガポールなどの華人社会で南方獅子が多く、曲芸的な振りで競い合う獅子舞の国際大会も開かれている。横浜にいたときに中華街の青年団が初めてその国際獅子舞大会に参加し、あまりのアクロバティックな舞いにびっくりして、新しい道具を買い揃え、教えを請い、練習を重ねて横浜で舞っていると聞いたことがある。

龍踊(じゃおどり)は長崎の伝統的なお祭りの長崎くんちで披露されるもの。女子高校生たちのチームも出来て活動しているという。長崎の住民がかつて華僑たちから教わり継承してきたそうだ。金色の玉は月で、雨乞いのため、龍を呼んで月を雲に隠そうとする。龍の鼻先で月を振り回して龍を踊らせる。ラッパの音が龍の鳴き声とのことで、面白い音がする。

寅年なので、ランタンのメインはトラの親子。下のほうにトラの子供たちもいた。あと中国四大美人の西施、楊貴妃、王昭君、虞美人の像、西遊記などもあった。関帝が鎮座した祠の前には豚の頭がたくさん。頭には骨を挿して角のようになっていた。

また眼鏡橋のほうに戻って黄色いランタンを見た後夕食。結構たくさん見ることが出来た。観光客が多かったといっても、規模が小さい長崎なので、なんとか移動は出来た。ただ閉まっている店も少なくなかったなあ。