森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

ビフォー・アフター パリの狭小リフォーム完成 

2014-01-30 | DIY・ハンドメイド・クラフト
放送日からもう4日も経っているのでアレですが、やっと少しだけ時間が
できたのでアップします^^;

築153年 55㎡のアパートに、家族5人が住むための部屋がようやく
完成するまでのドキュメントはなかなか見ごたえありでした。

施主であるアランさんもご家族が日本へ里帰り中、積極的に工事に
参加していました。 彼は家具まで作るという器用さですから!

 

こちらの日本から呼ばれた家具職人の松山さんという方、自動車の国際免許まで
取っていたとのことでしたが、初めての外国で憧れのらせん階段には感動のご様子。
パリの職人さんも歓んで彼を迎えていました。
 

いきなり完成図です(笑)まずはリビング・ダイニングキッチン。

 



食事テーブルを趣味も楽しめるように設計。
奥様のみちこさんは手芸がお得意なので以前ご主人が作られたタンスを利用し
用具なども仕舞えるスペースを。

 

 

 

 

そして浴室は以前からは想像もできないくらい明るく★
所々、日本人である奥様の望郷の思いを考慮してのデザインもあり
家族で富士山のモザイクを作り上げたり、木の桶が置かれたり。

 

 

 

 

 


匠はパリでもその国ならではのリサーチをしていて、今回はパリにある
「エコール・ブール国立工芸学校」という所を訪問していました。
ここは、家具職人、大工、木材彫刻などの専門家を養成する5年制の学校
で、今回のリフォームで学生たちならではのアイデアを出してもらったり
幾つかの協力を求めるためでした。

 

 

匠が子供部屋のイメージとして伝えたのが「ジャングルジム」だということで
学生たちが提案したのはそこにカイトの布地を使って可動式の間仕切りを作ること。

 

 

 

 

 

 

 

 

大人にはややカラフル過ぎるけど、遊び心があり子供たちが全員元気な男の子
なので構造的にもピッタリかな^^ みんな嬉しそう。

 

 

寝室は畳ベッドに布団を敷く仕様。
押し入れ風の引き戸には洋服もたくさん入る。
反対側の窓には、市販の衝立を利用して月のデザインの灯り採りを。
遊びに来た友人のご家族も感動していた様子。
こういうデザインって日本人の私たちよりも、逆に海外の人の方が
好むのでしょうね。

 

 

 

 

泣かないと言っていたアランさんの涙が印象的★
これは匠の仕事にアランさんがとても満足したからに相違ありません。
人が何らかの行動を起こすとき、もっとも重要なことは「リサーチと
的確なチョイス」だといつも思う私は、今回のこのリフォームに於いて
もそのことが当てはまると感じました。

アランさんご夫婦が調べぬいた上でこちらの匠を選んで依頼したこともそうだし、
匠にしても、このご夫婦のために材料選びの段階からデザイン決めに至るまでの
プロセスもまた然り。

職人や建築家がアーティストと違うのは、自分の好みを押し付けるのでなく
依頼者の希望や夢までもしっかり聞き取り、それを実現するための最大限の
努力をすることだと思います。だからたとえどんなに素敵な出来上がりでも
相手に満足を与えられなければ失敗なのだと感じます。
そう思うと、しっかりとしたリサーチと的確な選択が必須だと思うのです。

これって考えればあらゆることに当てはまりますよね。慎重に物事を
決める時ってきっとこのプロセスを欠かさないはずですから。
さて私はどうかと言えば、仕事に向かって動き出したのが今月誕生日を
迎えた後なのに、3日後、あまりにあっさり簡単に決めてしまいました;
ま、選べる年齢でもないですからね(笑)どうなることか;
これから仕事に慣れるまでは更新も途絶えがちかもしれませんが、ご心配なく^^

   ‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘

   ・・・・今回私が一番興味深いと思ったのは・・・・・
やはり海外と日本の職人さんの道具の違い。家具職人の松山さんが
日本から持ち込んだ道具を使ってみるフランスの職人さんたちの反応!
 
 

 

 

 

 

 

 

 

互いを尊重しながら技術を学ぼうとする謙虚な姿勢が、国の壁を越えて
人と人を結びつけるのだなぁと再確認★
そしてお国柄の違いも面白く^^; 日本人の緻密さがやはり誇らしい。

 

 もちろん!日本人だったら返品ですよ(笑)

この方、いいですねー。職人さん独特の頑固さがなくて好きです^^
一概には言えないかもしれませんが、こういうところがあちらの男性の
良い所かもしれません。 やたらと威張る人って尊敬できないですから。
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