森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

買わない習慣

2010-04-19 | 雑貨インテリア
家具などは最小限に抑えて、「シンプルな生活」を心がけてきたつもりの私だが
収納場所の少ない分、ちょっと油断すると、家族の衝動買いや戴き物の類に
いつの間にか狭い部屋が少しずつ侵略されていく。

私自身も雑貨が好きで、これだけは今も衝動買いに陥りやすく、
それらを、泣く泣く処分しなければならなくなると、罪悪感に苛まれることに。

これまで、「少ないもので豊かに暮らす」とか「持たない暮らし」を提案した本は
何冊か読んだし、消費一辺倒だったバブリーな時代への反省ともいえるこの傾向には
もちろん共感できる。

けれども、「捨てる技術」などと言われると、ちょっと考え込んでしまう。
それは私の目指す「脱・消費的生活」とは、ちょっと違うのではないか。
「丁寧に生きること」とも、どこか違うのでは?と。

なので、「買わない習慣」という金子由紀子さんの本を読んだときは、
「私が思っていたのはこういうこと」と、即納得できた。
最初から買わなければ「捨てるストレス」も感じなくていいのだ。

全くものを買わないで生きていくのは、もちろん不可能だが、
この著者が提案するのは「つまらないものを買わない」という生活習慣を身に着けること。
何かといえばコンビニを利用することの多い現代の若者にとっては、これがかなり難しいのだが
弁当男子や水筒持参の会社員も、少しずつだが増えている。(娘たちもそうだ)


私たちは、買わなくていいものを買っていないだろうか?
自分の生活をじっくり見つめてみると、小さな無駄や身体に良くない嗜好の多いことが分かる。
どんな小さなものでも、買う前に少し考えると、いろんなことが見えてくる。

モノを買わずに互いに分け合うことなどで、今まで煩わしいと排除してきた
人とのかかわりや人との繋がりの大切さに気付くかもしれない。
買うものも、これまでより慎重に選ぶことで、大事に扱うかもしれない。

そして、必要なモノを、自分で作れるなら作ってしまおう・・という、
人として最も自然な営みを思い出させてくれるかもしれないし、
また捨てる前に、手を加えれば再び使えることもあると知る。


「買わない」という選択は、必ずしも「貧しい生活」を意味するわけではないこと。
今、持っているものを大事にすることで、モノや流行に振り回されない生活を
手に入れることもできるということ。
「お金は、自分を豊かにしてくれるモノ(こと)にこそ遣おう」という提案が、
この本の、最も言いたかったことだろう。

人の基本に立ち返り?私も下手な大工仕事で、小さな棚を作った。
材料費は1000円弱♪ 買うよりジャストサイズだし、何より楽しい♪





余った材木で・・これも作り替えた。




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