朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

戦艦大和も完成品ではない

2011-07-25 10:53:52 | 21世紀
戦艦大和は最低の技術
2011/7/21
上原成長塾講義
 新技術は十分な失敗経験を積んで、改良され、完成された技術となる。
 十分な失敗経験を積むには200年は掛っている。
 原子力発電の技術も。スリーマイル島、チェルノブイリ、福島第一の失敗を重ねて進歩するのだ。
 ボイラー・鉄道・自動車・航空機も失敗を重ねて、現在はほぼ安全と言われるようになった。
 戦艦大和は、ボイラー技術の失敗の例として挙げられる。当時、イギリスのノーベル賞級科学者が、ボイラー用水に海水を使うのが最高という説を述べ広く認められていた。海水を使用したボイラーは爆発し沈没する汽船が多かった。
 大和は、海水ではないが、当時の学説を採用し、失敗したと上原先生は言われた。ボイラーの圧力は高い方が、効率が良いとこの説は言う。戦艦大和が、沖縄に向かっているとき、米空軍機に追われ魚雷攻撃を受けた。艦長はスピードを上げるため、燃料を沢山送りボイラーの回転数を上げようとした。従来の最高圧力を越えても効率が上がるからと出力を上げて行ったが、ある圧力を越えると回転数は落ちてしまった。そのため舵が切れず、魚雷をよけることも出来なくなった。攻撃に晒されながら直進しか出来ず、沈没してしまった。
 そんな失敗をしながら技術は進歩する。原子力発電も事故を通じて進歩すると考える、必要がある。
 福島第一の事故は、発電所管理者の失敗指令で起きた。絶対閉めてはいけないバルブが、1、2、3、4号機ともすべて同様に閉められていた。
 東電に問い合わせても、はっきり答えはない。発電所勤務者に、3・11の日退去命令が出たのだそうだ。その時そのバルブを閉めて退去せよと指令したらしい。そんな失敗が、現在の事故の原因だと、上原先生は言われる。ありそうなことだ。
 「失敗は、必ずある」と頭に置こう。自動車運転免許とって、運転を始めて、私(渡邉)は何回も事故起し、もう10cm左だったら死んでいただろうという事故もあった。事故起こす度に運転は上手になり、自信がついたが、今免許証を取る若い人は、自動車も人も多い時代で、事故起こせば大事故になりそうで可哀そうだ。何処か事故を起こしても大事故にならないようなところで事故を起こさせてやりたいものです。事故は絶対ないということはありません。必ずあります。原子力発電所だって同じです。学校優等生は間違えないと自信があっても、ちょっとした余所見も事故を招きます。無意識で出来るまで修練です。