浅蜊と大根の鍋もの仕掛け人仕立て
梅安は、鍋へ、うす味の出汁を張って焜炉にかけ、これを膳の傍へ運んだ
大皿へ、大根を千六本に刻んだものが山盛りになってい、浅蜊のむきみもたっぷりと用意してある
汁が煮え立った鍋の中へ、梅安は手づかみで大根を入れ、浅蜊を入れた
千切りの大根は、すぐに煮える
煮えるそばから
これを小鉢に取り、粉山椒をふりかけ、出汁と共にふうふういいながら食べるのである
このとき、酒は冷のまま、湯のみ茶わんで飲むのが梅安の好みだ
梅安最合傘の一節です
出汁:酒:淡口醤油:味醂=11:1:1:1を沸かしてアルコールを煮切り
大根をさっと煮て、あさりを加え、生姜を搾ります
仕掛け人梅安の設定は、江戸期なので、粉山椒でしょうが
粗挽き黒胡椒でも美味い
七味唐辛子でもいけます
大根が完全な煮物になってしまわず
わずかに生っぽい食感が残っているくらいの方が美味しい