坂のある町

2023-07-04 07:53:55 | さだまさし
さだまさし 坂のある町




海辺の坂のある町で
二人ある日出会った
あなたは珈琲店の窓辺の陽だまりで
静かに海をみてた

それから高台に登り
船の汽笛を聴いた
あなたがいつかひとりで遠くへ行ってしまう
その時そんな気がした

びいどろ細工の指輪は
壊れ易いと分かっていても
好きなものは好きと思いたかった
今日の喜びと明日の悲しみを比べて
選びなおす程に 利口にだけはなりたくなかった

そうして坂のある町で
あなたを愛し始めた


青空 坂の上の雲
あなたの好きな風景
あなたがこの町を出て行くと決めた日は
季節の雨が降ってた

必ず迎えに来るから
あなたのそんな言葉
嘘ではないけど決して本当でもないと
その時そんな気がした

びいどろ細工の知恵の輪を
はずす時みたいなまなざしで
あなた私をみつめてた
今日の悲しみと明日の希望をすりかえて
笑ってあげられる程 いつか利口になってしまってた

青空 坂の上の雲
 独りで海をみてる



長崎は坂のある街です。

いや、坂のある街というより、坂の中に街がある、といってもいいくらいでしょう。

おなじく港町である神戸なども坂のある街なんですが、やはり長崎の方が断然に坂が多い、それも小さな急な坂が多いような気がします。

ところで、長崎は坂が多いのですが、長崎には、下り坂と上り坂、どちらの方が多いと思いますか?

一瞬たりとも、あれ、どっちなんだろうか?って、考えたあなたには、長崎の坂は似合います。(笑)

これを冗談めかして、「長崎は、よかばってん、坂、墓、ばか、が多かね。」って言うそうです。(笑)

もちろん、これは長崎の人から聞いたことですので、長崎の方々は、くれぐれもマスターに、苦情ば言わんでくれんね。(笑)

しかし、坂は多いけれど、ばかが多いかどうかはともかく、確かに墓が多いような気がするのは、長崎を訪問すれば実感することだと思います。

もちろん、他の地方に比べて、長崎に墓が多い訳でもないんでしょうが、目立つということでしょうか。

街に坂が多いということは、建物の敷地として一定の面積が確保できる場所は、優先的に敷地として利用されますから、建物などが建てにくいような場所が、

墓地などに活用されるわけです。

したがって、段々畑という言葉がありますが、まさに、段々墓地となり、代々墓ならぬ段々墓が、坂道を歩いていると、自然と目に入りますから、

多いような感じを受けるのかなと思います。

もっとも、長崎に限らず、概して土地の狭小な我が国では、大規模な墓苑や公園形式の墓地以外は、山に貼り付くような墓地が多いですから、墓参りは、

急な坂道をのぼってゆくことが多いと思います。

そして、故人の思い出を脳裏に浮かべ、その人の人生を辿るかのようにして、坂道をのぼっていきます。



一歩、また一歩

坂道を登るたびに、そこに近づいていく

一歩ずつ高揚まるこの胸の思い

息を切らせ、坂を上りきった者にだけ許される風景

最後に後ろを振り向くときのあの感動・・・

あぁ、その感動も、そして、この息切れも

みんな、おまえと分かち合えたらいいのにな

                by マスター


    
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 涙をふいて   | トップ | 西陽のあたる部屋  »
最新の画像もっと見る

さだまさし」カテゴリの最新記事