荒城の月

2023-11-03 06:16:49 | 童謡・唱歌
賠償千恵子


岩崎宏美


森繫久彌


春高楼(こうろう)の 花の宴(えん)
巡る盃(さかづき) 影さして
千代の松が枝(え) 分け出でし
昔の光 今いずこ
秋陣営の霜の色
鳴きゆく雁(かり)の数見せて
植うる剣(つるぎ)に照り沿いし
昔の光 今いずこ
今荒城の 夜半(よわ)の月
変わらぬ光 誰(た)がためぞ
垣に残るは ただ葛(かずら)
松に歌う(うとう)は ただ嵐
天上影は 変わらねど
栄枯(えいこ)は移る 世の姿
映さんとてか 今も尚
ああ荒城の夜半の月




この曲「荒城の月」は、土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲による歌曲です。

哀調をおびたメロディと歌詞が特徴で、七五調の歌詞(今様形式)と西洋音楽のメロディが融合した楽曲。

特に、日本で作曲された初めての西洋音楽の歌曲とされ、日本の歴史的に重要な曲ですよね。

ところで、「荒城」はどこの城なのか・・・

今のところ、土井晩翠が詞の構想へモデルとした城として、宮城県仙台市の仙台藩青葉城址、同じく福島県会津若松市の会津藩鶴ヶ城址、

また、当時、リンゴ狩りに訪れた際に立ち寄った岩手県二戸市の盛岡藩九戸城址が挙げられ、それぞれ歌碑が設置されています。

また、晩翠は詩の構想へモデルとした十三夜を詠む謙信の足跡を辿って、富山県富山市の前田藩及び神保氏富山城、石川県能登の石動山城跡、

七尾城跡なども巡っていて、本当のところはわかっていませんし、これからもわからないでしょうね。

しかし、その方が曲にとってはいいのかもしれません。

ところで今日は「文化の日」、マスターが子供の頃は、どの家も国旗を立てて祝っていましたが、現在では全くといっていいほど見かけません。

誰もが、今の日本、「誇れるほどの国」とは思っていないのでしょうか。(笑)


















































































































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