ふぁど   伊東ゆかり

2023-01-04 07:26:10 | Jポップス
伊東ゆかり - ふぁど




秋風が笛を吹くと 女がセーターを着る
やめていた煙草を 一本,二本と吸う
黄昏が酒をくむと 女が靴下をぬぐ
行き過ぎた男を 指折り数えてみる
人生はいつも 哀しいふぁどばかり
波音をまじえて聴こえてくる
Lai Lai Lai 海よ、かもめよ 運命よ 酒よ
ナイフよ 花束よ、人生は哀しいふぁどばかり




伊東ゆかりさんの「ふぁど(Fado)」、阿久悠作詞、三木たかし作曲で1984(昭和59)年の作品。

ところで、「ふぁど(Fado)」って?

イタリアのカンツォーネ、フランスのシャンソンのようにポルトガルで生まれた民族歌謡です。

ちなみに、ポルトガル人が愛するものを示す言葉として、よく「3つのF」という表現があります。

この3つのFとは、Futebol(サッカー)、Fátima(キリスト教の聖地ファティマ)、音楽のFado(ふぁど)。

ポルトガル人にとって大切な存在で、ポルトガル文化を語るうえでも欠かせないのが、ふぁどなのです。

「運命・宿命」を意味するふぁどは、情感たっぷりに力強い歌い方をすることから、しばしば「日本の演歌のような音楽」とも言われています。

ふぁどを語る際のキーワードが、ポルトガル人特有の概念「サウダーデ(郷愁)」。

かつて大航海時代で世界をリードし、植民地からの富で栄えたポルトガル、そんな過去の繁栄からの衰退、航海へと旅立つ大切な人との別離から生まれた感情「サウダーデ」が表現されたふぁどは、ポルトガルの魂・感情が詰まっている音楽かも知れません。





























































































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