春雨 村下孝蔵

2023-04-16 12:03:26 | 村下孝蔵
村下孝蔵 - 春雨




心を編んだセーター 渡す事もできず
一人 部屋で 解く糸に想い出を辿りながら
あの人が好きだった 悲しい恋の歌
いつも一人聞いた古いレコードに傷をつけた

くり返す声が 今もこだま谺のように
心の中で 廻り続ける
電話の度に サヨナラ 言ったのに
どうして最後は黙っていたの 悲しすぎるわ

あの人を変えた都会 すべて憎みたいわ
灯り消して 壁にもたれ 木枯らしは愛を枯らす
せめて もう少しだけ 知らずにいたかった
春の雨に 頬を濡らし 涙を隠したいから

遠く離れた事が いけなかったの
それとも 夢が 私を捨てたの
もう誰も 私 見ないでほしい
二度と会わないわ いつかこの街に帰ってきても

電話の度に サヨナラ 言ったのに
どうして最後は黙っていたの 悲しすぎるわ 




春雨.。

4月末から5月初旬の晩春に用いられる事が多く、雨足がこまかく、しとしと降る冷たい雨のことで、「はるさめ」とか「しゅんう」と呼びます。

冷たくてよそよそ しかった雨粒が、 ほんのりと温かくてみずみずしく・・・

そう、ちょっとそこまで行くくらいだったら、 傘なんてささずにこのやわらかい春の雨に濡れて。

春の雨には、そんなイメージがあります。

































































































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