娘船頭さん

2023-11-02 20:08:30 | 美空ひばり
美空ひばり


娘十八 □紅させど
わたしゃ淋しい 船頭むすめ
燕来るのに 便りも無くて
見るはあやめの ヨウ 花ばかり

想いそめたは 鹿島のまつり
おまえゆかたで わたしは島田
祭太鼓に 櫓拍子あわせ
漕いだあの夜の ヨウ 天の川

鐘が鳴ります 潮来の空で
月に墨絵の 十二の橋を
漕いで戻れど 別れたひとと
水のながれは ヨウ 返りゃせぬ





茨城県潮来市が舞台の「娘船頭さん」・・・

ストーリーは、

水辺の町潮来に、お光の家は兄の信一と祖父の源助と三人暮しである。

源爺は漁に出かけ、信一は渡しの船頭をやっている。

お祭も近くなったある日、美校生の水野が東京から絵を描きにやって来て、信一とお光と知り合い仲良しになった。

信一はかねてから東京で働きたいと思っていたが、源爺はそれに反対であった。

お光は、しかし、水野の叔父が東京でラジオ工場をやっているというので、信一の就職を水野に頼むのだった。

間もなく東京へ帰った水野は、早速手紙をよこして信一の就職に承諾の意を示した。

あとのことを心配する信一だったが、お光は兄を元気づけてそっと東京へ発たせた。

それを知って立腹した源助も、ほんとは淋しそうで、居酒屋で酔って来る日が多く、そのためかやがて寝込んでしまいワカサギ漁にも行けなくなった。

お光は漁師の久作に頼んでワカサギ漁に連れて行ってもらい、その分前の金を信一を愛している妙子に託した。

信一が工場で怪我をしたと云う知らせがあったからだ。

始めてそれを知った源助は、心配の余り、お光の前で信一に対する憤りの念をもらした。

ところが妙子とすれ違いに帰って来た信一は、図らずもその声を外から耳にし、自分の弱気を恥じてそのまゝ東京へ引き返して行った。

無理してワカサギ漁に出た源助の容態が悪くなり、床に就いてしまった。

お光は渡し場にいて、再び訪れた水野の姿を見出した。

水野は約束した絵をお光に渡し、霞ケ浦を廻って東京へ帰って行った。

お光が家へ帰ると、源助が苦しい息の下で信一の名を言いかけながら息を引きとった。

水の上をお光の船が通り、その歌声も悲しく流れて行く。







































































































 
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