そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

木枯らし

2010年10月27日 | 日めくり帖
10/27
「寒いのはわれのみあらず新聞で木枯らし一号はや吹きたると()」
「台風のなごりで降れる秋雨と思っていたらあとに木枯らし()」
「夏ふとん毛布をかけて寝るわれにゾワゾワ寒し秋の木枯らし()」
「通い路の紅葉と銀杏まだ生命 力を残し紅くはならず()」
「日当たりの加減で紅く色づくがいまだ兆候多くはあらず()」
「木枯らしといえばあの人くっきりと映像結ぶ紋次郎かな(中村敦)」
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夢十夜(3)

2010年10月27日 | 日めくり帖
10/27
「わが子らし六つの子供を背におぶり田圃の路をてくてく歩く()」
「わが子だが目が潰れたる青坊主声は子供も大人の喋り()」
「こんな子をしょっているのはたまらんと捨てんと場所を探し歩るけり()」
「あそこへと思いしときに背中から『父さん、重いかい?』とわが子が聞ける()」
「『重かあない』答えりゃ息子返事する『今に重くなるよ』と背中で声が()」
「捨てようとした杉の根で思い出す百年前にこの子殺すと()」
「ああわれは人殺しかと自覚せば背中が重く子は石地蔵にと()」
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万葉集#8.1570-8.1571

2010年10月27日 |  / 万葉集
10/27
「ここにありて春日やいづく雨障アマツツミみ出でて行かねば恋ひつつぞ居る(藤原朝臣八束が歌1/2首 #8.1570)」
「ここにいて春日はどこかわからない雨籠りして思い続けり()」

「春日野に時雨降る見ゆ明日よりは黄葉かざさむ高圓の山 (藤原朝臣八束が歌2/2首 #8.1571)」
「春日野に時雨が見える明日から黄葉をかぶる高円の山()」
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