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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

松風〔3〕

2007年09月01日 |  / 源氏物語
9/1
「陸と海どちらで行くかの選択は目立たぬように海路となれる()」
「ほのぼのと明石の浦の朝霧に島かくれゆく船をしぞ思ふ
(人麻呂作と言われている)」
「かの岸に心よりにしあま船のそむきし方に漕ぎかへるかな(#117)」
「いくかへりゆきかふ秋を過ごしつつうき木に乗りてわれかへるらん(#118)」
「聞く人もいないと思い弾く琴に響き合いたり松風の音が()」
「身をかへてひとり帰れる山里にききしに似たる松風ぞ吹く(#119)」
「故郷にみし世の友を恋ひ侘びてさへづる琴をたれかわくらん(#120)」
「気がかりになり行きたいが紫にまだ打ち明けずいいわけを言う()」
「紫はつむじを曲げて皮肉いう『朽ちた斧の柄』いかがするかと
(仙人の碁を見ていたら七世が経っていたの故事)」
「久しぶり会いし明石は懐かしく今まで会わぬが後悔したり()」
「下れるにやつれた姿した乳母いまは色香も整いすごす()」
「夜一夜契り語らうさまざまに大堰の荘で明ける夜かな()」

松風〔2〕

2007年09月01日 |  / 源氏物語
9/1
「待ち望むこととはいえど時くれば別れがつらく呆然とする()」
「みなれ木のみなれそなれてはなれなば恋しからじや恋しからむや
(伊行釈所引)」
「ありはてぬ命待つ間のほどばかり憂きことしげく思はずもがな(古今集)」
「行く先をはるかに祈る別れ路にたへぬは老いのなみだなりけれ(#114)」
「もろともに都はいできこのたびやひとり野中の道にまどわん(#115)」
「いきてまた相見んことをいつとてかかぎりも知らぬ世をばたのまん()」
「入道も身が千切れたる思いせどこれが宿縁思い諦む()」