暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

鼻血が止まらない

2017年04月21日 22時43分27秒 | 健康

 

2017年 4月 21日 (金) 外気10℃

鼻血が止まらなくて往生した。 何時もの通り7時に朝食、7時半に抗癌剤の服毒、その後ベッドに横になってウトウトしていて10時半に熱いシャワーを浴びた。 その後ジュースを飲み、コーヒーでチョコレートケーキを食べた。 11時20分に鼻血が出始め、いつものことだ、10分ほどで止まると嵩を括っていた。 ところが止まらない。 トイレットペーパーの小片を鼻に詰めても3分経てば沁みだしてきてポタポタ落ちる。 そこまではいいけれど取敢えず待つことにする。 10日ほど前に普通だと5分か10分で止まるところが30分かかり、もし何か異常があればすぐ大学病院の癌科に連絡することとなっていたのだが連絡しようかとかんがえていると止まったのでそのままにしていた。

抗癌剤の副作用に血液が薄くなる、ということが書かれていて出血するとなかなか止まらないということもたくさんあるそんな副作用の中の一つだ。 結局1時間経っても改善の気配もなくすでにトイレットペーパーのロールはひとつ使い切っていた。癌科に電話を入れるとすぐに来いという。 偶々家人が町のウオーキング・クラブの連中と週末にドイツ国境あたりを20人ほどで歩くことになっていたので世話人でもある家人のところにはもっていかなければならない色々な荷物があるのでメンバーが車で来ることになっていた。 同年配のルード、とアドが車で来たのでルードに家に残ってもらってアドに家人と二人大学病院まで送って行ってもらうことにした。アドのカミさんは10年ほど前に腸がんの手術をしている。 ルードのカミさんは2年ほど前に左の乳房を切り取っていて今癌が戻ってきていないか観察中だ。我々の年齢のものが集まるとこういう話題に事欠かない。 この間自分はビニール袋の口を開けて鼻の前に持って行き3分に一度ペーパーを詰め直す。 間からポタポタ血が落ちるからちゃんと顔をビニール袋で覆っておかねば汚いことになる。 

勝手知ったる大学病院の入口を入ると皆がこちらを見るのが分かり家人は癌科に自分は言われた通り血液採取のカウンターに出向く。 先日の看護婦が自分を観て先ず顔と手を洗うことだと言いこれじゃこれまでにこれから採る量より出てるねと冗談をいうけれどこちらとしてはそこで今迄ビニール袋に入れていた汚いものを棄てて手を洗うので血液採取どころではなかった。 そうこうしているうちに癌科の看護婦が来て癌科で採取するからとまた新しいビニール袋を渡され顔を覆いつつ癌科まで出かけてそこで採血した。 鼻の上部を押さえていろと指示があり20分ほどそうしていても状況はかわらない。 担当医が来て血液検査の結果は血小板も赤血球、白血球の数も減っていない、抗癌剤の副作用はない、と聞かされ、鼻孔の奥の毛細血管の防御幕に副作用が出ていて過敏になり出血しているのだろう、毛細血管をレーザーで焼き切って止める作業をしようと耳鼻咽喉科に電話をしてそこに廻された。 血液に異常がないというのには喜んだ。 5月30日に手術が決まっており血液の状態が悪ければキャンセルになる可能性もなくはないからだ。 看護婦から熱いシャワーを浴びそのあとコーヒーでチョコレートケーキは理想的な鼻血のお膳立てだと言われた。

小学校6年のときにサッカーをしていて近い距離から誰かが蹴ったボールが右の鼻に当たり酷く出血した。 それ以後何かあると出血しやすくなっていたけれど大抵は10分もすれば止まった。 けれどもう50年以上前に鼻の奥の毛細血管を焼き切る手術をした。 高校1年の夏柔道部の合宿で柔道着と鼻が擦れてひどく出血した。 運動の性質上鼻孔に紙を詰め込んでもまた擦れるから柔道着が真っ赤になり誰もがそれをみてひいた。 それまで黒帯をつけているものを何人も投げたりしていたが結局黒帯を取れずに柔道を辞めてそれ以後はスポーツは辞めて写真部に入った。 水泳でも同じだった。 誰もが水に飛び込みたがる。 だけれども自分が飛び込んで上がってくると鼻から下が真っ赤になって見栄えが悪いだけでなく水が汚れる。 だから2,3回そういうことがあって以来水には頭から飛び込んでいない。 こういう経緯だから医者にレーザーで焼き切ろうと聞いて喜んだ。 柔道は無理だが将来水に頭から飛び込めるかもしれないからだ。

若い耳鼻咽喉科の医者は鼻孔の奥を診察して複数個所から出血している、全部焼き切れるかどうかわからないけれどいまよりはましになるだろうといい、鼻孔に麻酔薬をしみ込ませたガーゼを詰め込んで10分ほど待った。 レーザーの細い管を鼻孔に入れるときに電極を持たされた。 アースらしい。 焼き切る間痛みは何も感じなかったが済んでから細いタンポンを頭蓋骨の中まで押し込むような痛みがひどく思わず声を上げた。 それが一番の痛みだったがすぐに消えた。 月曜に結果を診るので来るように言われそこを出た。 血が出始めてから4時間が起っていた。 注意書きには熱いもの、辛い物は口にしない、運動や重いものを上げ下げする様な仕事はしない、これを3日は続けること、と書かれていた。 夕食には生暖かい冷えたものを喰った。 出血はあったが濃いものではなく量も圧倒的に少なくなっていた。 午後10時半に就寝するときには鼻のタンポンがまだジクジクしていた。 朝起きると乾いていた。