ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

水汲み

2020-12-14 23:50:05 | 日記

 コロナ感染予防のため、職場に加湿器(大きいの2台)が設置された。

 

 そのうちの1台は私の島に近い場所にあるので、流れ的に私がタンクのチェックをする係になっている。

 

 朝は2本のタンク(たぶん1本2.5リットルくらい水が入る)がからっぽになっているので、新人のI君とふたりで水汲みにいく。I君は普通出勤で8時30分には出社しているけれど、私は時差出勤のため9時からの勤務。だいたい8時45分には会社について、50分には紅茶を淹れて飲んでいる。

 

 9時になると、I君が「朝の水汲みいきましょか」と声をかけてくる。

 

 からっぽのタンクを2本持って、給湯室へ行く。気持ちは毎朝山羊の乳搾りに向かうペーターとハイジ(誰がハイジよ!って声もするけどまぁここは空想だから)。

 

 タンクに水が溜まるまで、世間話をする。10日にIくんは入籍したばかりなので、ほほえましいのろけ話をきいている感じ。家電の話とか、お弁当の話とかいろいろする。そして水が溜まったら歩きだす。1本私が持つといっても、いやいや、僕が持ちますから、といって2本とも持ってくれるので、結局、私の仕事は加湿器のタンクの蓋を開けるだけ。なにもふたりで水汲みに行く必要もないといえばないけれど、まぁ、手伝おうという気持ちが大事。

 

 率先して重いタンクを2本運ぶIくんとあとからついて歩く私は、ハイジを労わるペーターというより、ペーターがおばあさんを労わるという絵に近い気がする。妹的な労りというのとはちがう危なっかしさから守るという空気が漂っている。

 

 私「あのさ、Iくんて、おばあちゃんっこだった?」

 Iくん「はい、おばあちゃんっこでしたよ。いまも誕生日には必ずプレゼント買ってます」

 私「やっぱり!」

 Iくん「なにがやっぱりなんですか」

 

 いたわりかたが自然すぎると思った。

 

 

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みんなで作る短歌(さくらひなたロッチの伸びしろラジオNHK第一)

2020-12-13 22:52:28 | 日記

 金曜日、錦見映理子さんのTwitterで、12/29に「さくらひなたロッチの伸びしろラジオ」というNHK第一の特番https://www4.nhk.or.jp/sakuhina/で櫻坂46の尾関梨香さん,日向坂46の潮紗理菜さんといっしょに短歌を作るコーナーがあることを知った。うみゆり日記(新)https://techilove38.hatenablog.com/ 

 ををー。すごい。

 

 さっそく藤田ファミリーのグループラインで知らせる。「もしかしたら、自分の作った短歌が尾関ちゃんたちに読まれるかもしれないよ!」

 

 翌日、息子から「3首作ったけど、これって上句だけでいいんやな。もいっかい作る」という連絡がきた。をーすごい。っていうか、いままで短歌を読むことはあっても作ったことなんてないんじゃないかな。

 

 夫は私の歌集を1ページも開いたことがないほど短歌に興味がない。ダメもとで誘っておいた。

 

 息子に「上句だけにして送った?」ときいてみると、「もう送ったよ」。 速い。 

 

 さっき、お風呂に入るまえに、リビングのテーブルで夫がなにか書いているのを見かけて、「なに書いてるの?」ときいたら、「あれやん」

 

 「え、もしかして、短歌作ってるの??」 

 

 ほんと、びっくりした。まさか夫が短歌を作るなんて。「ちょ、ちょっと、ほんと?櫻坂46と日向坂46にまつわる単語入れるねんよ」「もう3つできたよ。いままでのこと思い出してたらできた」

 

 ええええー。 ほんとか。

 

 すごいな。 ファン魂って。

 

 お風呂からあがって「もう送った?」ときいたら、「4つ送ったよ」

 

 ひゃー。

 

 お互い、ラジオネームも知らないし、それぞれのスマホから送信しているからどういうのを送ったのか知らない。

 

 ま、負けていられないわ。

 

 みなさんもぜひどうぞ。 写真はきょうのうちの物干しからの夕焼け。どこにも行かなくても楽しめること、あるね。

 

 

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角川短歌12月号「比喩の魔力」から

2020-12-12 17:47:37 | 日記

 ・血のなかを光の通るおどろきに雲雀は高く高く啼くのか  

 

 私の第二歌集『白へ』の巻頭歌。内山晶太さんが角川短歌12月号の「比喩の魔力」特集の「自然・景色の比喩 比喩の歌いくつか」に引いてくださっている。

 

 「中略 藤田の歌がこうした叙述を超えて風景が立体的であるのは間違いなく「血のなかを光の通るおどろきに」の力である。体内にしまわれた血管のなかを流れている血。そこに太陽の光がとおることのまぶしさは計り知れず、その感覚の提示は比類のないほど爽快だ。」

 

 こんなふうに受け取ってくださったことが嬉しい。

 

 この歌にはいろんなエピソードがあって、歌集になる前、塔に出したとき、「家持の雲雀の歌を思い出しましたよ」と電話をくださった方、「雲雀の翼の骨の形が透けて見えるよう」と書いてくださった方、「高安國世の『新樹』の巻頭歌への返歌みたいだ」と言ってくださった方。そのたびに私は短歌という詩形の持つ、豊かさを思った。

 

 それぞれの人が、目の前の一首に向き合い、それぞれの体験や知識や感覚を研ぎ澄ませて味わう。

 

 ああ、春だな。雲雀があんなに高いところで啼いてるな。なんであんなにせっぱつまった感じで啼いてるんだろうな、身体からエネルギーが湧いてくるのかな、春ってことがわかるんだな、なんて考えながら、作った歌が、読む人によって何重にも豊かさが加えられる。歌がなんども生き返る。新しい息を吹きかけられて。

 

 ちなみに、高安國世の歌というのは

 

 ・重くゆるく林の中をくだる影鳥はいかなる時に叫ぶや 

 

 私が持っている『新樹』の見開きにもこの歌が自筆で書かれていて、そこには「重くゆるく林の中をくだる影鳥はいかなるときに叫ぶや」と、「ときに」がひらがなになっている。巻末の目次にこの歌が1972年(昭和47年)に書かれたものであることがわかった。それから40年くらい経ってから、の「返歌」。高安さんは1984年に亡くなっていて、私が塔に入会したのが2000年。一度も出会うことはなかったけれど、「高安國世を読む会」に参加したりして、作品を読んでいたことが少し関係しているような気もする。

 

 高安さんの歌の重量をもって下ってくる鳥。鳥というのはどんなときに叫ぶのだろうか。という問いに、春の光が血をめざめさせて飛ばずにはいられず、啼かずにはいられなくなるんじゃないでしょうか。という答え。その偶然を結び付けて読んでくれたひと。

 

 結んでくれるひとのおかげで、短歌はこんなに長く生きている、ということを今回もまた認識しなおしたのだった。

 

 

 

 

 

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ひとりぼっちはどうするの

2020-12-10 23:00:35 | 日記

 今週は長い。職場の人が出張が多くて、毎週お休みにしていた火曜日も出勤した。月曜日からハードなセミナーだったし、火曜日は仕事の帰りに櫻坂46のデビューカウントダウンライブを観に行った。

 

 いままで何度かライブ配信のお知らせを見て、チケット買おうかどうしようかと悩んでいたのだけど、結局、自分の小さなパソコン画面で観てもなぁと思って見たことがなかった。今回は全国の映画館でライブが見られるということで、チケット受付の日はお昼休みに必死でトライした。京都の映画館はすぐに完売になってしまったので、もうだめだなぁと思ってお弁当を食べたあと、いや、滋賀や大阪ならまだチャンスがあるかも、と思って、再挑戦したら、大津のチケットが偶然とれた。もう一度試みたけれど、二回目にはもう完売になってしまった。それで、ほかをあたっていって、大阪のくずはモールをとることができた。ををー。夫に連絡して喜び合う。

 

 くずはなら、大阪といっても梅田とか難波まで行かないし、京阪を使えば、私の職場から1時間以内に行ける。17時45分に終わって19時30分スタートに間に合う。

 

 当日の火曜日は、夫は半休を取って、備えていた。べつべつの会場だけど、たとえ同じ会場でも席の指定はできないから離れてしまうだろうし、ひとりで噛みしめるというのもいいかもしれない、と思った。

 

 京阪は思ったより空いていて(京都の地下鉄になれているせいか)、窓もあちこち開いていた。映画館は検温やシートを拭くためのジェルやペーパーも置いてあって、かなりコロナ対策がされている。換気もできているし。チケットを見たらB列だったので2列目かと思ったら、A列は椅子が撤去されている状態で、最前列だった。をを、ラッキー。ジェルとシートで椅子のひじ掛けなどを拭いて、待機。開演まえに、メンバーの天ちゃんとかりんちゃんが、声を出しての応援は控えてくださいとか、マスクを着用してくださいとか、会話は控えてとかアナウンスしてくれたので、みんなちゃんと守って、最後まで声を出しているひとはいなかった。これは意外。みんな同じ方向を向いて無言で観ている。立ち上がるひともいない。両側は若い男の子と女の子で。女の子は曲が終わるたびに指の先のほうで遠慮がちに拍手していた。なんか、涙ぐましい応援姿勢。きっとみんなデビューのライブで感染者がでたりしたらメンバーの子たちに迷惑になると思ってるんだなぁと思った。マナーのよさに驚いた。飲食よりはるかに安全だ。

 

 大画面で観るパーフォーマンスはやっぱり見応えがあった。デビュー曲の「Nobody's fault」をはじめ、他7曲が披露された。これからデビューするのにすでに8曲も披露する楽曲があるってすごいな。ほとんどが初めて聴く曲だったけど、いいなと思ったのは「最終の地下鉄に乗って」「Buddies」。欅坂46から改名して櫻坂46になって、イメージカラーは白。明るい方向へ歩き出している。歌詞も仲間の結びつき、みたいな雰囲気になって、確かにいまはネガティヴな状況だから、明るいものを求めたい、という気持ちに応える形で、聴いていて元気にもなるし、応援しているうちに楽しくもなる。

 

 1時間くらいで終了。(映画と比べてかなり短いなと思ったけど、こういうものなのかもしれない)見終わって、席を立ったときに浮かんできたのは、「ひとりぼっちはどうするの」という問いかけ。私は欅坂のにわかファンで、ファンになって10ケ月で改名ということになった。そんなにわかな私でさえ、そんな風に感じたのだから、デビューのころからのファンは置いて行かれたような気持になってないかなと思った。

 

 欅の楽曲はひとりでも大丈夫、仲間に入れなくっても平気、自分の意志を貫く、というコンセプトが流れになっていたと思う。(私がこれまで聴いてきたイメージだけど)みんなといても「独り」。きっとどんなひとの心にもあると思うし、そういうことが過ぎる瞬間もあるし、そこを肯定される安心感に励まされてきた気がする。それが、急に「仲間」を前面に出してこられると、え、もう、ひとりぼっちは封印するの? という寂しさが過ぎった。でも方向を変えるということはそういうことなんだな。

 

 でも、いいんだ。いままでの寄り添ってくれた時間は保存してある。欅時代の曲を聞けば、いつでも、単純に励まされる自分がいる。

 

 櫻坂の曲は元気にはなるけれど、励まされるというのとはちょっと違う。

 

 そして、きのうFNS歌謡祭で平手友梨奈さんの「ダンスの理由」の曲とパーフォーマンス。圧巻だった。ずっとどきどきしていた。テレビの前で自然に正座してみていた。瞬きするのももったいない感じで目を見開いていた。そして、終わったとき、自分でも気が付かなかったけど泣いていた。ありがとうって気持ちでいっぱいだった。これだよ、やっぱり。命を削って踊ってる。この気迫。1年に1回、観るだけでもいい。あと364日休んでくれてもいい。励まされるとか寂しさが癒えるとかいうレベルではない。1年分の充電をしたみたいなパワーが漲ってくる。

 

 ひとり、ということを大切にしたいと思った。

 

 

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ハブを出す??

2020-12-07 22:52:37 | 日記

 きょうはセミナー開催の日。テレワークについての3時間講習会。たまたま他の地域のセミナーと日が重なってしまったため、コーディネーターS氏はそちらへ行き、私が職場と同じフロアのセミナーの担当になった。

 

 セミナーといっても、Zoomを使ってのものなので、先生と私と新人Iくんの3人がラジオ放送みたいな感じでやる。

 

 13時30分スタートだったけれど、9時30分からIくんと準備に入る。Iくんは10月に入ったばかりなのに、もうZoomセミナーの達人になっていて、数々のイレギュラーな出来事に対応してきているから、私はそのお手伝い。

 

 まずは小さな会議室の机を移動して、パソコン3台とテレビのモニター(専務室から借りた)を設置。Iくんの指示に従う。

 

 Iくん「それじゃ、チョット、ハブを出してもらいましょうか」

 

 ハブを出す・・・?? そんな手品師みたいな・・・ いや、ハブというのは蛇の種類じゃなくて、いろいろつなぐものだ。ハブ空港とかのハブ。まぁ、機材の一種ということはわかるけど、出すってどこから? と思う。

 

 私「ハブを出すって、どこから?」

 Iくん「絨毯の下から」

 

 絨毯の下からハブを出す・・・? Iくんは部屋にあった電話で建物の管理事務所に電話し、「ハブを出していただけますか。はい、いま部屋にいますんで。お願いします」といった。それだけでわかるのだ。

 

 しばらくすると、おじさんがやってきて、もっていたスパナのようなもので、ぐいっと絨毯をめくった。こんなところに・・・ 絨毯の下の一部がヘリポートのようになっていて、そこにあった大きなビスみたいなものをぐりぐりっと回し、ヘリポートをめくるとその下からお弁当箱のようなボックスがでてきた。ををーこれがハブね。

 

 おじさんはハブをとりだすと、また絨毯をもとのとおりにもどして帰っていった。すごいな。このビル。どうなってるの。

 

 私「これ何に使うの?」

 Iくん「ああ、一応Wi-Fiでもできるんですけど、不安定になることがあるので、念のため、有線でつなぐんです」

 私「はーなるほど」

 

 12時半には講師の先生がやってきて、「あれ、自分のパソコン持ってきたんだけど」という。せっかくセットしたのにな。Iくんは「はい、わかりました。それじゃ交換します」といって、さくさく進めていく。マイクテストをしたり、テキストが画面にでるか試したり。

 

 となりの課のMさんが様子を見に来てくれる。彼もITが得意な若者。

 

 先生が、「最初にクイズ形式のものを3~4問やりますんで、問題と選択肢を打ち込んでもらえますか」と言って、私がそんな急にいわれても、と思いながらひるんでいると、Mさん&Iくんが資料のなかから「これですね」とピックアップして、Mさんが打ち込んでいってくれた。開始5分前にようやくそれができあがる。先生、事前に言ってよー。

 

 と、いろんなひとの援助を受けながら、なんとか進行役をつとめ、16時半終了、17時撤収完了。

 

 山をひとつ超えた。 みんなのおかげ。 ありがとう。

 

 

 

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