ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

守り切れない

2017-09-12 20:40:11 | 日記

 事故のようなできごとにあうことがあります。

 

 生まれてから死ぬまで、悲しい目やひどい目にあうことなく生を全うする人というのはいないでしょう。

 

 オーロラ姫だってそうだよ、オーロラ姫? どういうこと?

 

 オーロラ姫は生まれたときに16歳までに糸車の針で死ぬ、と予言されて、王様は国じゅうの糸車を焼き払ったんだけど、オーロラ姫が16歳になったとき、森の中の塔に焼かれずに残っていた糸車を触って死んでしまう。だけど、「それは100年間眠っているだけ。100年後に助けられるでしょう」というあとだしの予言をしてくれた妖精のおかげで、王子によって助け出される、という話。

 

 危険なことや、悲しいことがおこらないよう、どんなに周囲や自分が気をつけていたって、起きてしまう。

 

 そこからがほんとうの独り立ちということなのでしょう。

 

 へえ、グリムって深いな。いや、グリムは集めただけやから。ああ、そうか、古今和歌集みたいなもんか。まぁ、そうかな。

 

 自分の身にふりかかってくるさまざまなことを乗り越えて、自分で考えて工夫したり、切り替えたりして生きて行く。

 

 知らないうちに、そういう力を備えていたりする。

 

 もう遠くから応援するしかないんだなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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無理ってなんども思った週末

2017-09-10 22:13:53 | 日記

 夫は先週の木曜日から修行に出掛けています。

 

 わすれものが多くて、毎日宿泊先へいろんなものを届けているのですが、その駐車場のとなりに民家があり、そこで、軍鶏(しゃも)が3羽、放し飼いにされているのをみて、思わず、「ぎゃーあれなに、へんな鳥がいる!!」と遠くからでもわかってしまう私に内蔵された鳥センサー。

 

 初日に見つけてしまったものだから、いくたびに心がどよんとします。ああ、どうか、小屋に入って寝ている時間でありますように、という祈りもむなしく、いついっても元気に3羽が自由に散歩しているのです。まぁ、フェンスの向こうなのですが。なんで、こんな街中で軍鶏を飼うのよぉ、と泣きたくなります。

 

 金曜日は実家の父のつきそいのため堺へ。時間短縮のため、いつもと違う高速を使ったら、平日だったせいかものすごく速い。みんなのスピードが。お茶を飲む余裕もなく、喉はかわいたまま、ハンドルを握り続けました。

 

 新しい病院もカーナビがあったので大丈夫でしたが、病院の建物から駐車場が遠い・・・ 両親を玄関口で降ろして、駐車場に車を置いて、とことことことこ、最後は神社のような階段を上って、坂をあがり、いったんおりてまたのぼってようやく玄関口でした。 疲れる・・・・

 

 父は心電図と血液の検査をするというので、慣れない院内を3人でうろうろしたり、人にきいたり。

 

 診察はとても丁寧で、とりあえず10月に入ってから治療方法を考えましょうということで。そんなに時間をあけても大丈夫なんでしょうかと思わず訊いたら、2,3ケ月おいておいても問題はありません、とのこと。ほんとかなぁ。

 

 帰りに炊飯器が故障したからエディオンに寄ってほしいと両親がいうので、いわれるままに行ったのですが、ふたりとも車の運転をしないので、急に「ここ左」とかいうし、言われた通りに曲がろうとしたら、進入禁止だったり、自転車しか通れないような狭い道だったり。もーー。むこうは車がないので、車があるときにいろいろ一気に用事を済ませようと思うみたいだけれど、精神的に疲れるんですーー。

 

 一泊して、きのうの朝、帰る支度をしていたら、「梨がたくさん届いたから、近所に配るの手伝って」とまた車を発動。父を乗せて届けにいったものの、また道がわからないとか家がわからないとか。 そんなに不安な身なのに、人の世話とかしている場合じゃないでしょ、と思わず父にきつく言ってしまってあとで、言いすぎたかなぁと思ったり。

 

 15時に来るといっていた息子から「お昼すぎには宇治につく」という連絡があって、あわててまた高速をとばして帰り。

 

 宇治でお昼を食べて、夫へ届け物。いました、軍鶏。息子は「小学校以来やなぁ」とかいいながら観察していたけれど、私は気分が悪くなってきて、冷たい汗まででてきます。

 

 それから、夕ご飯を作って、息子を駅まで送って行った、という多忙な土曜日でした。

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ネットプリント【ととと5号】配信です!

2017-09-09 11:45:09 | 日記

ネットプリント(コンビニのマルチコピー機を使って出せます)塔所属の白石瑞紀(リーダー)×永田愛×藤田千鶴の短歌ユニット「ととと」のNo.5の配信がはじまりました。


ととと No.5 「月の出を待って」
セブンイレブン:13401175 2017/09/16 23:59まで
ローソン、ファミマ等:9F44LMPFDA 2017/09/17 09時頃まで
(とととNo.4とNo.5が表示されるのでNo.5を選択してください)
A4 2枚 カラー120円 モノクロ40円


短歌(メンバーの作品10首×3)のほかリーダーがおすすめの美術館、博物館などのすてきな散歩コースを紹介したり、愛さんセレクトの短歌1首、童話(まだまだ続きます)もあります(^ ^)

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートのマルチコピー機で、「ネットプリント」という項目を選んでいただくと発行できます。

 

いまなら、7月に配信された№4もあわせて出すこともできます。(9/13まで)

どうぞよろしくお願いします。

 


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雨のシーン

2017-09-07 21:52:50 | 日記

 きょうのお昼前のこと。

 

 用事を済ませて建物の外へ出ようと思ったら、ザーザー降りになっていました。駐車場まで数十メートルの距離ですが、外に出ることができません。

 

 仕方なく、そこにあったベンチに腰掛けて雨宿りをしていました。

 

 そこへ初老の男性がやってきて「ひどい雨やな」と、自動ドアの前でたちどまりました。

 

 すると、土砂降りの中を傘を斜めにさして、こっちへさらに年配のおじいさんがやってきました。自動ドアがあいて、濡れた肩をタオルで拭いたりしています。そのおじいさんの様子をみて、初老の男性が近寄っていって、

 

 「あの、ちょっと駐車場まで傘を貸してもらえませんか」

 

 勇気あるなあ。

 

 「駐車場にとめている車の中には傘があるんで、またここへ返しにきますから」 と、かなり強引。おじいさんはちょっと怪訝な顔をして、

 「ほんとうに返してもらえるんでしょうな」

 

 すると、男性はとても意外そうなふうで、「それじゃ、なにか残していきましょうか」「いや、いいんですけど」「じゃあ、ここの傘立てにたてておきますから」

 

 そういって、他人の傘をかなり強引に借りて、雨の中へでていきました。

 

 おじいさんは私にむかって、言い訳でもするように、「まえに、こんなふうに傘を貸してそのままになったことがあったから。返してもらわんかったらこっちがずぶぬれやからな」といいました。

 

 たぶん、初老の男性は誰にでも気軽に傘を貸してあげるタイプで、いままで戻ってこなかったという経験はなかったのでしょう。私の母もそういうタイプなのですが、自分が人にやってあげることは、当然、人も自分にやってくれると信じているのですね。で、ちょっとびっくりされたりします。他人も親戚も同じ扱いなのです。

 

 でも、5分もたたないうちに雨は小降りになって、私は走って駐車場まで行きました。

 

 

 

 

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遠くつながっている

2017-09-05 22:03:54 | 日記

 きのうは塔の大先輩3人と会社の帰りに待ち合わせをして夕食をご一緒しました。

 

 久しぶりに高安先生のお話が伺えて、嬉しく、楽しいひとときでした。

 

 「私が塔に入会したときはもう高安先生はおられなかったので、お会いしたことがないんです」というと、とても意外そうに、「あら、そうだったの??」とおっしゃる。わたし、新参者です。まだ入会17年のひよっこですから。

 

 繰り返し伝説のように語られる話や、初めてきく話。同じ話でも、きくタイミングというのがあって、まったく違うところに興味がいったり。

 

 たとえば、「初めて先生のお宅に伺ったときは、手ぶらじゃなんだと思って、とらやの羊羹を提げていったんだよ」というエピソードでは、

 

 私もFさんも「まぁ、よく気のきくことで」と同時にそこに気持ちがいきました。

 

 20歳そこそこの男の子がとらやの羊羹を持っていくって。 同じような年の息子がいるから、うちじゃありえない、と思ってしまいます。

 

 「大学教授の家なんて初めていくんで、女中さんか誰かでてくるかとおもったら・・・・」

Fさん「そういうお家じゃなかったわねぇ」

 「ひょいと高安さんが顔をだされて、ああ、雑誌で見た顔と同じだ!っておもったんだよ、それでなにか用かねってきかれたものだから、『短歌を教えてください!』って言いましたよ」

Fさん&私「きゃーかわいい! すごく勇気がいったことでしょうねぇ、高安先生は嬉しかったでしょうねぇ」

 「それで、応接間へ通されて、歌はもってきたかいっていわれて、持ってきましたといって見せたら、〇とか△をつけてくださって、『写生がいいようだね』っておっしゃって」

 

 羨ましい・・・ そんなふうに歌を見てもらえるなんて。

 

 先生に誤解されて冷や汗をかいたこと、歌会を休んだら家の前に立っておられたこと、坂田さんが亡くなったときのこと。3人の先輩方がなつかしそうに思い出話をされるのを、憧れるようなおもいで私はきいていました。

 

 結構ユーモアのある先生だったんだなぁと、いきいきとしたエピソードから感じました。

 

 そういう人間らしさを思うとき、歴史上の人物のような高安さんが、目の前に現れて、遠いけれど確かにつながっている人、のように思えてくるのです。

 

 

 

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