事故のようなできごとにあうことがあります。
生まれてから死ぬまで、悲しい目やひどい目にあうことなく生を全うする人というのはいないでしょう。
オーロラ姫だってそうだよ、オーロラ姫? どういうこと?
オーロラ姫は生まれたときに16歳までに糸車の針で死ぬ、と予言されて、王様は国じゅうの糸車を焼き払ったんだけど、オーロラ姫が16歳になったとき、森の中の塔に焼かれずに残っていた糸車を触って死んでしまう。だけど、「それは100年間眠っているだけ。100年後に助けられるでしょう」というあとだしの予言をしてくれた妖精のおかげで、王子によって助け出される、という話。
危険なことや、悲しいことがおこらないよう、どんなに周囲や自分が気をつけていたって、起きてしまう。
そこからがほんとうの独り立ちということなのでしょう。
へえ、グリムって深いな。いや、グリムは集めただけやから。ああ、そうか、古今和歌集みたいなもんか。まぁ、そうかな。
自分の身にふりかかってくるさまざまなことを乗り越えて、自分で考えて工夫したり、切り替えたりして生きて行く。
知らないうちに、そういう力を備えていたりする。
もう遠くから応援するしかないんだなぁ。