動揺から始まる7月初日 U-nextがSPOTV提供終了

　雨の月曜日の月初めの出勤。それだけでもどよーんとなる。

　夜中にやっていたバレーボールNLの男子決勝はフランスに負けたこと、日本時間5時からやっていたドジャーズVSジャイアンツの試合はどうやら大量リードされているらしいという情報をさっと確認して通勤電車に乗る。

　さて、座れたのでドジャーズはいまどうなってるかなと思って、いつものようにU-nextにアクセスするも、MLBの中継がない。ドジャーズだけでなく、どの試合もやってない。そんなことはなかろう。え、なんでないの？？もしや私が知らないだけで7月から見られないとか。私が契約の延長を忘れていたとか。いや、いままでも毎月延長の手続きなんてしなくても自動で延長されてきたはず。

　動揺が走る。

　動悸さえする。いままでの見逃し配信もすべてないのだ。

　まるで朝起きたら同居していた恋人が荷物全部もって消えてたみたいな。写真の1枚も残さずに。連絡先も知らせないで。

　なにこの理不尽な縁の切れ方は。あれほど毎日視聴してきたというのに。地下鉄四条駅について、
「とにかく落ち着こう」と思ってベンチに座り、検索とかしていろいろ調べてみると、「U-nestは6月30日をもってSPOTVの提供を終了しました」とある。

　そんなこと初めにお知らせがあった？　しかももう7月になっているから7月分の視聴料は取るという。なにこれ、私が気づいてなかっただけかもしれないけどだまし討ちにあった感がある。

　あと31日間はドラマとか映画は視聴できるけれど、ＭＬＢが視聴できないなら意味がない。解約する。こういう目にあったとき、こっちから願い下げよ（あっちから切られているのに）という気持ちになってＭＬＢの見られないU-nextを利用する気もなくなるのだった。

　ああ。悲しい。大谷もストーンもテオスカーもフレディももう好きな時に観られないなんて。私の活力なのに。ぜったいまたABEMAとかべつのMLBを視聴できるものを契約しなくちゃ。ああ、面倒だ･･･

　歩き出して、エスカレーターを登ったとき、持っていた傘がないことに気づく。さっきのホームのベンチだ。エスカレーターをまた降りる。相当動揺していることがわかる。

　一旦出社して、１１時に出張のために会社を出た。

　地下鉄に乗らないといけないのに、阪急の改札を通ってしまう。まだ動揺している。それで駅員さんに「地下鉄と間違えました」と謝って通してもらう。ああ、地方のひとみたいになってる。

　近鉄丹波橋駅から京阪に向かってあるいていると、人身事故で京阪が全線ストップしているという。

　ああ。最悪だ。きょうはなんて日なんだろう。

　それでも京都府南部は自宅が含まれていることもあり、すぐに別のルートを思いつく。大久保駅まで夫に車できてもらって、八幡まで送ってもらうことにする。こういうとき夫が家にいるというのはほんとうに助かる。

　車のなかで四条駅で買ったおにぎりを食べて、現地到着は予定より１０分早かった。すごい。

　とどこおりなく３時間のセミナーの立会を終えて、また迎えにきてもらった。帰りもまだ京阪が遅延状態にあったから。

　ようやく長かった動揺の日が終わる。現地スタッフが「ふじたさんが来てくれて助かります」というようなことを言ってくれたのでがんばって行ってよかったと思った。

　写真はきのうたべた林檎の形をしたケーキ。前日に友達と行ったイタリアンのお店でお土産に買っていたもの。実家の片づけのブレイクタイムにと思って。見た目もかわいくて、味もおいしかった。しんどい日にはなにかおいしいものとか、明るいものとか、やさしい言葉のひとつに救われるものだなって思ったことだった。