ゆずジャム

　予告どおり（？）、きょうはゆずジャムを作った。

　　

　５００ｇを２回分。けっこう肩が疲れたけど、いま、おいしい柚子ティを飲んでいるからいいのだ。

　ゆずジャムは塔のＮさんから教えてもらって、もう十年以上作っていると思う。

　父が入院していたときは実家に泊まりに行って、夜は母と妹と３人で柚子ジャムを作った。

　父が退院して元気になった年は、キッチンのテーブルに新聞紙を敷いて、そこにまな板やボウルを並べて、柚子を４つに切る係、小さく切る係、汁をしぼる係、砂糖を混ぜる係など、４人で手分けして作った。

　去年の今頃は母はもう料理が作れなくなっていたけれど、お料理ヘルパーさんに料理を作ってもらいながら、私と柚子ジャムを作った。少しでも手を動かしたほうがいいということで、４つに切る係になってもらった。

　プーさんがはちみつをなめるみたいに、私たちの目を盗んで、母が柚子ジャムの壜にスプーンをつっこんで食べていたこともあった。私が目撃するといたずらがばれた子供みたいに「おいしい」と満面の笑みを返してくれた。

　柚子ジャムには家族の時間が詰まっている。

　妹の義母にあげたときも気に入ってもらって嬉しかったな。

　実家はそのうち売ることになるかもしれない。そうしたらもう来年は柚子の収穫はできなくなるかもしれない。このあいだ、ばたばたしていたけれど、柚子を採ってきてよかった。

　来週は母の面会があるから持っていこう。