ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

雨の日の親子

2015-09-02 23:33:28 | 日記

 このあいだ、図書館の帰り、外へ出ようと思ったら、結構な雨が降っていました。

 

 私は長い傘を持っていたので、そのまま差したのですが、出口のところにお父さんと小学生の娘二人という親子が立っていました。

 

 父「雨、降ってるな。 駐車場遠いから、パパが車とってくるからここで待ってろ」 

 

 と、娘たちにお父さんが言っていました。 その言い方が、とても面倒な感じで、娘たちを責めているようで、聞いていても自分まで叱られているような気になりました。

 

 図書館の敷地内の植物が雨に濡れてきれいだったので、私が立ち止まって写真に撮っていたら、その3人が1本の傘に入って私の横を通り過ぎていきました。 お父さんが一番左で傘を差し、真ん中に小さい妹、右にお姉ちゃん。 お姉ちゃんは身体半分が傘から出ていました。 あんなに濡れたら風邪ひくんじゃないかなと思いました。

 

 横断歩道を渡ると、さっきの親子がまだ前をゆっくり歩いていました。 雨はさっきよりきつくなっています。すると、お父さんの声がきこえてきました。

 

 「こんなに降ってきたら、パパ濡れるわ。 風邪ひいたらあした会社にいかれへん。 おまえら、ここで待っとき」

 「どこで?」

 「どこって、ここや」

 

 私も心のなかで「ここって、ここ?」と思ったくらいきつい雨でした。 周りには農家の倉庫があって、屋根がついている場所もあるのに。 屋根のあるところまで連れて行ってそこで待っているようにとか、子供たちのこと考えていないのかなと思いました。 

 

 3人を追い抜くときに、「あそこなら屋根ありますよ」と、声を掛けようかと思いましたが、そのまま歩きました。 

 

 しばらく歩いて振り向いたとき、3人はまだ1つの傘に入って歩いていました。 子供たちが雨の中、置き去りにされていなくてよかったのですが、大人なら(お父さんなら)、子供たちが風邪をひかないようにとかなるべく濡れないようにとか考えないのかなぁと思いましたが、ふと あのお父さん自身も子供のころ、親にいたわられたり、大切にされたことがないのかな。 雨のなか、放り出されたり、濡れたままにされたりしたのかなと、思うと、個人を責められないような気もして、なんとなく複雑な気持ちで雨の道を歩いていたのでした。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« しろくまとかき氷機 | トップ | 第4回あなたを読む会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事