
きのうの万博。
いろいろあったことは後日書くことにして。
18時45分から19時まで息子のチケットだけカナダパビリオンの予約がとれていた。じゃあ、終わるまで大屋根リングの下で待ってるわ、という感じで待っていたら。
19時ごろ、ぱあっと大屋根リングの向こうからオレンジの光が差してくる。

!!! 夕焼けが来る。と思った瞬間に立ち上がっていた。すぐに息子にラインを送った。「夕焼けきれいだから大屋根リングのぼってるよ」
急いで大屋根リングに上るエスカレーターに乗ろうと走ったけれど、みんな同じことを考えているようで、長い列になっていた。振り返るとエレベーターには車いすやベビーカーの人が並んでいる。
だめだ。
はじまってしまう。
エレベーターの裏側に回って階段で昇る。同じことを思ったひとが数人昇っていた。
大屋根リングに上ったころにちょうど夕焼けがはじまって。息をのむ。

空がオレンジ色に輝いている。
息子から「大屋根リング昇ってきた。上の段のところらへんにいる。こっちもきれいだよ」とラインが来たので空を眺めながら移動。
ほんと。きれいねぇ。日本じゃないみたい。べつの国とか星にいるみたい。

噴水ショーはレジオネラ菌の検出によって中止になっていた。そのおかげで水面はひとつの波もなく美しい空をそのまま映していた。
噴水ショーよりずっときれい。 毎日同じものを同じ時間に「見せる」というショーより自然の、その日だけの、その時間限りの美しさに人は魅了されるんだ。
たくさんの人々が大屋根リングや、パビリオンの上や、地上から同じ空を見ていた。同じ時間にいられることの幸福。ショーなら予約席があって、立見席があって、まったくみられない場所もあって。残念な思いをするひともあるけれど。ここに居合わせた人は自分で見たい場所から空を見る。
ほんとうにすてきな時間だった。

大屋根リングの歩くところも灯りがともされて、それもとても幻想的だった。ありがとう。
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