ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

『リトルガールズ』効果

2021-08-10 20:40:56 | 日記

 きのうの読売新聞朝刊に梅内美華子さんが「心や体がスッとする『健やか』になる本」として錦見映理子さんの『リトルガールズ』を紹介していた。

 

 「一人一人のまっしぐらでピュアな魂の雫を抽出している」と書かれていて、なるほどな、と思いながら紹介文を読んだ。そして、ふと、小説のなかのあのピンクの服を着ることにきめた女教師のことを思い出した。

 

 そしてこの夏の佐渡旅行(櫻坂46のロケの聖地巡礼)の自分と重ねてみた。昨年のお正月に突然欅坂46のファンになったことも、ロケ地へ行ってみようと思ったことも、アイドルと同じように山を駆けのぼったりしたことも。(実は、誰もいないときにちょっとだけ踊ったりもした)

 

 あの小説を読んでいなかったら、私の行動は変わっていたかもしれない。欅坂や櫻坂のファンになったとしても、ロケ地をめぐって写真を撮って終わっていただろう。

 

 梅内さんは紹介文のなかで「葛藤や心の成長に年齢は関係ない。」と書いていて、図らずも『リトルガールズ』に流れていたものが、私のなかに深く刻まれていた、ということを確信した。

 

 好きなものは好きでいたい。 私の人生なんだから。 今度、とか言っている場合ではない。 チャンスが訪れたら、思い切りやる。

 

 いつかね、って言ってたら、命が終わってしまう。 ずっとあると思っていたものが形を変えてしまうこともある。

 

 映画も音楽も絵画も小説も短歌も。断片やそこに流れているものを知らず知らずのうちに自分のなかに取り込んで、少しずつその人を変えていく。なにがなにに影響しているというのはわからないままなことも多いだろう。だけど、この夏の私の「考えられない行動」はまぎれもなく、『リトルガールズ』効果だ。

 

 「一歩」がほしいとき、まよっているときはぜひ読んでみてほしい。

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