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いつでも君のこと好きだったよ

独り暮らし

2019-04-10 21:42:49 | 日記

 きのう義父宅へ行ったら、義父がポテトコロッケを作っているところだった。え、手作りですか・・・・ 私でも滅多にしないのに。

 

 テレビでやっていておいしそうだったから、ネットでレシピを見てメモして、先週も挑戦したけれどうまくできなくて、再挑戦しているとのこと。

 

 すごいなぁ。

 

 「うまく形がつくれないんだ、ちょうどいいところにきてくれたね」

 

 そこから、交替。ポテトのみだと味気ないので、冷蔵庫にあったハムを混ぜる。卵がなかったので、うまくパン粉がつけられるか心配だったけど、どうにかついた。

 

 そして、フライパンに3cmくらい油を入れて揚げる。

 

 私「でも、揚げ物は危険だからひとりではやらないでくださいね」

 義父「まぁ、IHだから、火は大丈夫だけどね」

 私「油の後処理もたいへんですしね。ところで、このあいだのデイサービスの手芸はなんだったんですか」

 義父「ポシェットづくり」

 私「ポシェット!!」

 義父「柄も選べて、ちゃんとファスナーもつけてね。僕のほかにも70代の男性が参加していて、そのひとがとても器用なんだよ」

 私「お義父さんも器用じゃないですか」

 義父「僕よりずっと器用でね、すごいなと思ってるんだ。1回では完成しないから、あと2回くらいかかるな。できたら持って帰ります」

 

 最近のデイサービスってすごいなぁ。いろんなことをやらせてくれる。

 

 私が準備してきた博多ラーメンとコロッケとデコポンが義父のお昼ごはんとなった。前日に作っておいたクリームシチューと野菜サラダを冷蔵庫にいれて帰る。

 

 義父宅からの帰り、車でしばらくいくと、おばあさんが自分の家の門の柵にしがみついているのが見えた。お尻は地面についていて、転んだみたい。あわてて車をとめて駆け寄った。

 

 私「大丈夫ですか」

 おばあさん「ああ、大丈夫。生協の宅配がきて持って入るところですねん」

 私「私が持ちましょうか」

 おばあさん「いえいえ、ひとりで大丈夫。いつもやっていることですから。時間はたっぷりあるし。足が悪くてね」

 

 とても具合が悪そう。尻もちをつきながら、荷物を家に運ぶって大変じゃないのかな。転んだわけではないようだけど。それで、いま92歳の義父のサポートの帰りであることと、義父は介護保険を使ってデイサービスやヘルパーの利用をしていること、民生委員に認定の手続きをしてもらえることなどを話してみた。週に一度でもお買い物に行ってもらったり、お掃除にきてもらうとずいぶん負担が減りますよ。

 

 おばあさん「子供はありますけど、気をつかうから独り暮らしがいいし、数年前に認定の申請をしたけれど非該当で、腹がたってそれからやってないの。それに、他人に掃除にきてもらうくらいならゴミ屋敷で暮らすほうがいいの」

 私「前回は非該当でも、時間がたつと状態は変わりますし、ね。」

 おばあさん「あなたはそういうお仕事なの?」

 私「いえいえ、私はたまたま義父の家がこの近くなのでときどき見に来てるだけです」

 おばあさん「そうなの」

 私「どうしても無理だと思われたら、民生委員さんに相談してみてくださいね」

 

 家族のサポートもないようだし、行政には頼らない、となるとこの先どうするんだろう。

 

 義父宅周辺はほぼみんな独り暮らしの高齢者。そのおばあさんも89歳だった。家族が手続きや面談ができる家はうまく行政サポートを受けられるけれど、ほんとうに困っている高齢者は自分で困っていることを誰かに言うまでどうにもできない。自分の将来も含めて、いろいろ考えた午後だった。

 

コメント
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