ルーブル美術館をあとにして、チュイルリー公園をオランジュリー美術館に向かって歩いた。旅行最終日もすでに午後三時を回っていたので、視線だけはあちこちキョロ付かせながらも次第に急ぎ足になる。歩きながら撮った写真はどれもピンボケ。 オランジュリー美術館の前では、立ち止まらずに入館したので建物の画像はない。外が薄暗くなり慌てていたし、3回目の正直で、やっと中に入る事が出来たものだから外観を眺める間もなく入ってしまった。12時半にならなきゃ開館しない美術館だと、つい一日の最後の方に組むようになり、前の予定がずれこめば美術館は閉まってしまうから、旅行者は上手に時間を組まなければならない。この建物は19世紀に造られた温室(オランジュリー)を美術館にしたとのこと。 ずっと見たくて堪らなかったモネの「睡蓮の間」。ゆるいカーブの壁面が睡蓮の連作で埋まっている。それが二間ある。想像していたより室内は明るく、真ん中の椅子に座って思う存分モネの世界に浸ることができる。こんなにゆったりと見れる贅沢さはまさに感動もの! 広角レンズでないときれいな楕円に撮れないけど、なんと幅の長い作品だこと! オランジェリー美術館については、モネの「睡蓮の間」がある美術館、というだけしか知らず、ほか何も調べていなかった。それが、建築家ジャン・ヴァルテルと画商ポール・ギョームのコレクションが寄贈されたことで、パリが芸術の都として最も華やいでいた時期の有名な画家たちの作品が地階でタップリと鑑賞できるとは、思ってもいなかったので嬉しくなってしまった。モネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソ、スーティンなどなど・・・馴染みのある画家揃いで本当に充実した内容だったし、美術鑑賞するのに程よい作品の数なので適度な時間でじっくり見れ、本当に本当によかった。
ルーブルの後、すぐオランジェリーに来たものだから、デジカメで写すことにウンザリ気味だったけど、撮りたくなる絵がなんと多い美術館だったこと!行列もなく好きなだけ絵を見ていられるだけでも有難い。「立ち止まらずに前に進んでください」なんて言われないものね。 チェイルリー公園内の、書籍や雑貨を売っているショップも、つい中に入って見たくなるようなディスプレーだ。 日本語のわかる店員さんもちゃんといた。あちこちでショコラティエを見かけたけど、お土産用に購入したのは、スーパーを除くとここだけだ。このすぐ近くに娘の目指した店があった。さて、ここは一体何のショップでしょう?(ヒント;この日に行った美術館名) この店になぜだか入りたくない私は、ウィンドウ越しに中を覗きながら、外で待つことにしたが、娘がなかなか出て来ない。夕暮れ時の道端で、日本人おばさんの立ちん棒なんて見っともない、と思ったけど、だれも振り向きゃしない。当然!(笑) そのときのタクシーの運ちゃんが最悪で、いくら渋滞とはいえメチャクチャ遠回りされ、ホテルに着いたときにはすでに予約タクシーを15分も待たせてしまっていた!これまで、タクシー運転手には恵まれていたのに、一人でもこんなヤツに出会うとガッカリだ。結局は歩いたほうが断然早かったと思う。 ドゴール空港では、私たち二人のトランクが重量オーバーで、手荷物のほうに入れ替えるのに(特に娘のほう)何回も何回も入れ直さなくてはならなかったし、TAX FREEの用紙をどこに出すかでが空港のあちこち走り回り(教えてくれた人が不親切だった)、最後に空港内のショップをゆっくり見て回ってカフェでもしようと思っていたのに、結局、搭乗ギリギリまで手間取ってしまった。 パリに来てから常に感心したのは、街中やメトロ内で人と体が触れ合うと即座に「Pardon(失礼)」と言うこと。又、カフェでは給仕に対して、列車では切符点検係りの人などに、だれもが自然に「Merci(メルシー)」と言うことだ。見ていてほんと気持ちがいい。
こうしてプラハ三泊・パリ五泊の二人旅は、ふと気が付けばすでに遠く過ぎ去った思い出となってしまいました。途中、気が抜けてブログup出来なくなりましたが、その後、恥ずかしさの余り、投稿日時を偽り続け、丸一年以上かけて最終回にこぎつくことが出来ました。あ~やっと終わった!まるで宿題をしょい続けていたようで、やっと解放感を味わうことができました~。最後なのにこの回が最も手抜き、というか、記憶が曖昧になりすぎていることを実感。おみやげなどの画像も撮り忘れたし、書き足りないこと、忘れていることも沢山ある気がしますが、気が付いたら付け加えようかしら。たぶんやらないかなぁ?
娘よ、素敵な旅をありがとう!
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