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パリ二人旅 2 ~モンサンミッシェルへの旅~

2008-12-24 | パリ二人旅

パリ到着の翌日は朝食後、モン・サン・ミッシェルへの一泊旅行をする為、荷物をホテルに預けてチェックアウト。すぐ近くのメトロ=オペラ駅で10枚綴りの回数券を買い、初めてメトロに乗り、一度○○駅で乗り換えてモンパルナスまで行く。そこからすぐの、鉄道モンパルナス駅へ。早目に着いたので、売店を覗いたり、参考も兼ねて駅のトイレにも入って見る。有料なのに汚かったし、5ヶ所のうち3つほどが故障中というお粗末さ。9時05分に出発するTGV(フランス国鉄・高速列車)に乗るには、自分で自動改札機にはさみを入れなくてはならない。これを怠ると車内で罰金を取られるとのこと。娘がそのことを列車に乗る寸前に思い出し、はさみを入れに引き返す。一切を娘に任せている私はラクチンだが、ちょっとでも旅行社から貰った資料等に目を通そうもんなら、心配になる。見ないほうが二人旅は円満に進むだろう・・・??

 

列車の旅をして、フランス広し、と尽々感じた。こんな景色がず~っと続くんだもの。ノルマンディー地方とブルターニュ地方の狭間にある小島に着くまでの田舎の風景の中に、宣伝塔などが殆ど見当たらないのは、美しさを知り尽くしている国民性ゆえなのか、都会も田舎も魅力がいっぱいのフランス。約2時間後にレンヌ駅到着。そこからバスに乗り換え、1時間半ほどで魅惑の島へ到着だ。

 

一見、海なんだか川だか・・よく判らない不思議さを感じるけど、サン・マロ湾に浮かぶモン・サンミッシェルが姿を現すと、バスの中でちょっとした歓声が上がった。(私の声か。)
観光案内のパンフレットやTVで見る写真や映像は、最高のカメラアングルから捉えているので、過度な期待感では臨まなかったが
、やはり、ジャジャ~ン!といった感じで目の前に登場したのは事実。

昔は引き潮時しか島に渡れなかったようだけど、今は陸と島は堤防で繋がっている。バスは島の手前のバス停で停まるが、満ち潮になるとそこは使えなくなり,堤防の中ほどに移動することになる。

ガイド本によると、島の陸地化を防ぐ為、すなわち景観を守るため、島の周囲の砂を取り除く大規模な工事が2003年から始まり、終了するのは2012年の予定とのこと。

島の入口をくぐり、Grande Rue(大通りという意)という、レストランやショップの並ぶ細い通りを上がっていき、私たちの泊まるオーベルジュを見つける。一階はレストランで、2階に事務所があり、手続きをしてから宿泊する場所まで案内してもらう。その同じ建物内だとばかり思ったが、一たん外へ出て、そこから更に上へと上って行き、小さな墓地を横切った所にある、こびとの家の入口のようなドアのある建物に案内された。「眺めの良い部屋」を娘がリクエストしていたからだ、と、後で知る。
部屋の作りはキュートだけどわりと安普請。島内外の周辺ホテルはどこも同じランク(★★★)だそうだ。島内か、対岸か、になるらしい。

 

 

 
荷物を置いてから又、先ほど行った我らがオーベルジュのレストランで昼食。この島は巨大オムレツが名物とのことだが、有名なのはここではなく、別のレストランだった。が、オムレツ好きの娘が注文しない筈はない。半分ずつ賞味したけど、フワフワで思ったほどおいしくなかった。プラハのホテルでの朝のオムレツを食べてしまうと、こんなのはメレンゲ状に膨らんだ塩味の卵を食べているようで、物足りない。ツアーで来る人はたいがい「ラ・メール・プラール」に案内される。ツアー客との合流を避けるには午後3時以降に修道院へ上って行くといい、と言われたが、まさにその通りだった。

          ・・・・・ Grande Rue ・・・・・
 
    
 ↑レストラン・ピエール           ↑オムレツで有名なラ・メール・プーラール

Grande Rueは、人通りが途切れた夕刻にはあかりが灯り、さらに暗くなると、クリスマスイルミネーションがちょっと淋しげに誰もいない通りに光っている。冬場は日帰り観光客が帰った後は、どの店もさっさと店仕舞。

さて、これから修道院のてっぺんまで写真でのご案内で~す。
 老いも若きも・・
 えんやこらさっさ♪          
 
 神秘的に広がる海面の流形に思わず固唾を呑む。
 
 
何気ない蛇口でさえ、よく見ると意匠が凝らされている。
 
最上階の回廊は、美しいシルエットの円柱が中庭を取り囲む。
 
 
 
荒削りにも見える質実剛健な作りの中のいたる所でステンドグラスや壁画、彫像などが優美にここの歴史を語っているようだ。修道院の最上階には緑の中庭が現れ、その周りは円柱が並ぶ美しい回廊となっているし、塀越しに下を見ると“秘密の庭園”にも思える所があった。床に刻まれている字はイタズラ?

 
 

ここはもともとはただの岩山だったが、起源は8世紀のこと、アヴランシュの司教である聖オベールが夢の中で、「この地に修道院を建てよ!」という大天使ミカエル(サン・ミッシェル)のお告げを聞いたことが発端だった。その通り、708年に小さな礼拝所が築かれ、その後、修道院が建てられ、数世紀にわたって増改築が繰り返されて今の形になったという。

百年戦争中は英仏海峡に浮かぶ要塞の役目を担い、ナポレオン一世の時代には牢獄に使われたという。
2008年から2009年は、修道院創立1300周年の年度。色々な催しが行われているそうだ。100年ひと昔でなく1000年単位でものを考えると、サッと通り過ぎる風のような存在の人間だが、その人間が、素晴らしくもあり、破壊的でもあるから歴史の流れは複雑だ。次に来る人のためにだけを思いながら淡々と生を全うしたいと思うが、なかなか簡単なようでいて難しい。

    

観光客もすくなくなり、広い院内は私たちで二人占め出来ちゃうようにガラ~ンとしてきた。夕日に染まるモンサンミッシェルは一見の価値ありよ、と友人が言っていたので、もと来た道を引き返す。が、島内にいて、どうやってモンサンミッシェルが夕日に染まるのを見れるんだろう?

        
                        
        

堤防を歩くのは気持ちいいが、寒さで体がかじかんで来る。でも夕日の沈むのを見届け、いったん宿にもどってから時刻を見計らって宿のレストランへ。
右と左に二つのレストランがあるのだけど同じオーベルジュのもの。お昼に入った側でない方へ入る。ここのフロアー係りのおじさん?が日本人慣れして、日本語の単語を結構知っている。店内に日本人のマダムグループがいて、ワインをボトルで注文し、日本語で気勢を挙げていた。こんな季節外れでも日本人って世界中を旅しているんだ、と、(自分達は棚に上げ)日本人観光客の圧倒的多さを目の当たりにする。
食事は、ウ~ン、何食べたんだっけ?時間が経つと忘れちゃうんだよね。ブログ投稿日と実際の投稿日と、旅行日がどんどん隔たって行くんだもの。
すべておいしくいただきましたけど、貝は娘一人が食しました。

 
さぁて、食後はまた堤防までブラブラ歩く。というか、夜のモンサンミッシェルって、夕食を終えたら宿に帰る以外、行く所がない。けどこの貴重な季節柄、夜空の下の島のクリスマスイルミネーションを見なくては話しにならないものね。

 

ウヮ~~!!




きれい~!ブルーのイルミネーションにライトアップされた修道院。この時期にしか見られない光景を目の当たりにして二人とも大満足。
宿へと続く
Grande Rueの通りはこんなふうに人っ子ひとりいないし、わが宿の入口(右下)も別世界に足を踏み入れたように感じ、なんだか不思議な気持ちだった。
         
 
翌朝は日の出を拝んでから朝食を取るのに昨夜と同じレストランへ行く。そこで二人の対象的な女性がサービスしてくれた。ひとりはきびきび、もうひとりはおっとりと、英語で恥ずかしそうに話す。女性?かな。何故か映画の一コマに思えてならなかった。9時半のレンヌ行きバスの出発までそこでゆっくりと過す。

 

 さよなら、モン・サン・ミッシェル!
~Au revoir~


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5 Comments

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冬のモン・サン・ミッシェルだ! (テレーサ)
2009-02-23 09:05:07
UPしていただき・・・
本当に懐かしく、なんだか~ウルウル気分です。

私が行ったモン・サン・ミッシェルは、真夏!
ですから、冬のそれも夜・朝方の風景・・
感動モンです

お嬢さんとの二人旅のレポート・・貴重なものになりますよ

記憶が薄れる前に、ドンドンUPしてください

2000年に9日間かけて、車でフランスの半分を回ったのですが・・・
モン・サン・ミッシェルのオムレツは「天邪鬼派の主人」の意向で食べられませんでした。

モン・サン・ミッシェルから どこへ行かれたのかなぁ~?
次回のUPも楽しみです
返信する
二人旅 (poppy)
2009-02-24 19:40:14
biancaさん

貴女の写真の撮り方が非常に上手いのにビックリです
一番上の写真が私的には一番好きです
けど・・・モン・サン・ミッシェルに登っていく人達海面に広がる流形の面白さ等々素晴らしいです

やはりセンスがあるのですね~~

忘れないうちにどんどんアップしてください

テンプレは無理しないでそのままで良いと思いますよ
レイアウトで凝った部分が崩れたら何にもなりませんから・・・
biancaさんらしくね
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Unknown (bianca)
2009-02-25 01:14:22
テレーサさん

ご家族で、車でフランスを旅行されただなんて、素敵!
冬と夏では、だいぶイメージが違うでしょうね。
夏場だと、身軽で旅行しやすいと思いますが、日本から行く場合、
トップシーズンだから旅費が高くつきそうです・・・
晴れた日のないパリでしたが、モンサンミッシェル滞在中は晴れ間もあり
夕焼けも夜景も見れて最高でしたよ。
このあとはパリに戻り、娘の希望通り、街中をブラブラの日々でした。


poppyさん

写真をお褒めに与りありがとう!全部被写体がよかったの一言です。
モンサンミッシェルで写した写真が一番多くて、あれもこれもと
欲張ったら一万字オーバーになり、消したりupし直したり
しているうちに「パリ二人旅 2」が知らぬ間に二つ出来ていました!
もうすぐ春だというのに、どんどんup出来なくて困っています。
もうupするのが恥ずかしくなってきちゃった~。

教えていただいたように、テンプレートで遊びたかったのに、残念。

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娘との旅 (netton)
2009-02-26 08:26:18
写真を見ているだけで、またまたご一緒させていただいた気分になれるnettonさんです。
娘が結婚しちゃったら、こんな機会も持てませんですもんね
フランスはまだ未踏の地です。

いつか・・・いつか・・・
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nettonさん (bianca)
2009-02-27 10:40:35
娘がいまだに嫁に行かないことと、その他の偶然が重なって、
今回の旅行が即決したわけでラッキーでした。
nettonさんの「エーゲ海クルーズ」は真っ青な空と白い建物が
とても印象的でしたけど、ヨーロッパといえども各国々
それぞれ個性が異なるので色々な所を見てみたいですが・・・
いつか・・・ね。
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