この連休も何だかんだと予想外のことが多くあり、思ったようには行きませんでした。でも一日だけ新宿まで、用事を兼ねて、損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている
「―ヨーロッパ絵画の400年―ウィーン美術アカデミー名品展」に行ってきました。
2002年7月1日に安田火災と日産火災が合併し、株式会社損保ジャパンという名称にかわり、その年の12月に更に大成火災と合併したので、以前の名称を思い出すのは大変です。安田火災ビルは損保ジャパン本社となり、それに伴い、美術館も安田火災東郷青児美術館から、損保ジャパン東郷青児美術館に変更となったわけです。あ~ややっこしい。
りそな(理想な)の前身は?そしてみずほは?「幸福銀行」は不幸になったようだし、太陽神戸三井に住友が一つになったし、えぇ~と、と、時々一人でそれぞれの前身を紐解いては混乱しています。
ウィーン美術アカデミー《ウィーン美術大学》絵画館のコレクションは、ウィーンを芸術の都として繁栄に導いたハプスブルク朝の女帝、マリア・テレジアに仕えたランベルク伯爵(1740~1822)から寄贈された740点の絵画が基礎となり、ルネッサンスから近代までの作品で構成されています。
その中から今回は約80点が展観。馴染みのない画家のなかで、レンブラントの「若い女性の肖像」が、レンブラント作という事で目を引きますが、マイテンスの描いた「女帝マリア・テレジアの肖像」も、波打つレースで縁取りを施したドレスを着用し、気品と威厳に溢れた魅力的な女性として描かれていました。傲慢ではなくて威厳のある人って言うのは、腹が決まっているように見えます。
★マイテンス 「女帝マリア・テレジアの肖像」 ★レンブラント 「若い女性の肖像」
この時代のウィーンは、モーツァルトやシューベルト等が活躍する、文化と芸術の中心地。
傑作だなぁと思ったのは、男性モデルの裸体を、当時の音楽家の装いと同じような仰々しい格好をした沢山の男の画家たちが、それぞれ違った取り込み方でデッサンに励んでいる絵。モデルをアップして描いている人もいれば、モデルと、彼を描いている画家たちをひっくるめて描いている人もいます。このタイトルは「ウィーン美術アカデミーの裸体教室」だったかしら。
「パリスの審判」(1640年頃)も、描かれた絵の説明書きを読みながらだと一層面白いし、「悪徳に勝つ美徳」=ウィーンの裁判所天井画のための下絵、もタイトルを見なかったらどう解釈したでしょう。
ローベルト・ルス 「ベンツィンクの湿地の早春」
この絵葉書一枚だけを購入・・・なんか、似ている、あの、「ヴォルプス・ヴェーデ」と。
以上、昨日打っていたのですが、この部屋の住人が使用するので、ストップしました。
なんか、イマイチ自分のやっている事に納得できず、「だからどうした」が付きまといます。
ウィーン美術アカデミーの絵の事をなんで書いているんだろう。
だからどうだっていうんだろう・・・・?
今朝、職場に向かっていたら、フロントガラスの真ん中辺りを、点のように小さい虫が
上の方にチョロチョロと這い上がって行く。車は時速5,60キロで走っているのに
なぜ振り落とされないんだろう、と 見ていたら、そのあとを、点を10個集めたくらいの
小さな蜘蛛がシュシュッ、シュシュッと追いかけて行き、一瞬のうちに点をパクッと飲み
込んでしまった。「弱肉強食」の現行犯で蜘蛛を捕らえなければ、と、とっさに思った
ものの、すばしっこい蜘蛛は、ボンネットの隙間にスルッと消えてしまったとさ。
これを目撃してから少し吹っ切れました。一生って万年単位で見たらこんなものかしら。
昨日に戻りますが、6時閉館の頃ちょうど見終わり、外に出たらもう夜の新宿ネオン街。
といってもまだここは西口。小田急ハルク裏の更に裏あたりだったか、若かりし頃に時々通った焼き鳥屋がまだあるかしら、と、ちょっと回り道をしたら、そのお店を見つけてしまいました。
ウヮ~ッ嬉しいぃぃ・・!
焼き鳥を焼いているおにいさんに 「ここって、もしかして、何十年も前からあるお店?」
って聞くと、「そうですよ。」だってぇぇ・・・!中を開けたら、このやり取りを聞いていたのか、
若旦那?のような方がニコニコと立っていました。そこで私、又、
「ここって、二十年とかでなくて、もっとずっと前の・・?」と念を押して聞くと
「そうですよ。中も殆ど何にも変わっていないですよ。」
で、客席を覗いたら、ホントに此処だったんです。
土地は買収され、超高層ビルや大型店舗にほぼ姿を変えてしまっている西口のなかで、
ウン十年も一軒家を維持していただなんて感激。 今度、絶対来るからね~。
「ぼるが」
東口に用事があるので、ここからガード下を抜けて東口に行くのですが、あのごちゃごちゃした飲食街も変わっていないし、すぐ真上を電車が走る、小汚いガード下も変わっていなかった。
T枝ちゃ~ん、もしかして私がはじめて「ホップ」を飲んだのは、思い出横丁だったかしら?
そして、またしても我が青春の・・フローレンス、じゃなくて、シンジュク、を見つけてしまいました。あの焼き鳥屋と同じ時代。いつも連れだったm-chaに教えたいです。モダンジャズの音楽を流していたCATの、この猫のイラスト絵を描いたNさんが、「この本面白いよ」と、お店でバッタリ会った時に見せてくれた読みかけの本が、忘れはしない、本多勝一の「アメリカ合衆国」。
いろんな事を吸収した良き時代でしたが、いつも行動を共にしていたm-chaは、ちょっとした事がきっかけで神経的な病になり、外出がままならなくなってしまったんです。もう15年以上になるでしょうか。薬とその副作用との戦いです。
私の目的地は3丁目の「世界堂」でした。
うちの方では手に入らない、一本100円のラッションペンを求めて此処まで来るには、なにか別の用事を兼ねないと勿体ないでしょう。歩きだと、とっても小回りがきいて発見の多い一日になるんですね。
折りしも世界堂本店6階では、竹久夢二の「セノオ楽譜の世界」展の最中でした。
楽譜の表紙絵をこんなに描いていたとは!
小さな絵だし作品数は多くないけれど、レトロで、モダンですっごくよかったです。油絵を見た後に、さっぱりとした上質なデザートをいただいた気分になってしまいました、っていうのはシツレイな言い方ですかぁ。
楽しく新宿を闊歩して、帰りに伊勢丹一階を通り抜けたけど、
デパートの異様な明るさに、それまでの良い気分が消されそうだったわ。
焼き鳥屋。ガード下。裸電球。たまにはいいかも!
そうそう、千草って所もあったなぁ。
それにしてもbiancaさんと焼鳥屋?ガード下?なんてグーッと親近感がわきましたよ~~
(これは昔々のことでしたね!)
きっかけや目的が明快ですと、揺るぎない気持ちで続けられますね。素晴らしい
私は目的がなかったので、続けながらそれを探していたのですが、これと言う目的が未だ見つかりません。
えぇ~っ、情報源だなんて、皆さんの方のが情報の宝庫だわ。ただ、行きたい所に身軽に行ける体力と気力は保ちたいで~す。
ネイビーさん
私が最初にこの美術館を訪れたのは、ご近所の方に誘われて行った「グランマ・モーゼス展」でした。
ゴッホの「ひまわり」、展示室も別格でしたね。どうって事ない絵でも(失礼)ゴッホとなると・・ね。
帰りは都庁の中の社員食堂のようなセルフの所で頂いたので超安上がりでした。もちろん展望階まで行って景色も見てきましたよ。ずいぶん前の話です。
ネイビーさんならきっとパークハイアットがお似合いですよ。
私の青春は新宿漬け?(ちょっとオーバーか。朝漬け程度)なので怖くはないです。
温かいコメント、とっても嬉しかったです。
な気分の時もあればの時もあるし、
オロオロしながらも毎日が過ぎていきます。
要はその人の心の持ち方次第。青春だってそうですよね。
テレ-サさん
ラッションペン、私もネットを通して会社を探り当て、
して販売店を教えてもらったんです。
マジックよりソフトで、気に入って使っていたのですが、誰がどこで購入したのだか分からなくなって・・。
ネットで発見出来て感激でした。
人間だもの、色々ありますね。
nettonさん
近場での青春回顧。良いような・・・?
でも私、故郷が、近場しかないんですよね。
遠くに故郷を持つ方をいつも羨ましいと思っていました。
新宿は変わっていない所が結構あり、今も昔も面白いところ。かな。
前回は何だったかな・・・「ポップモダンアート展」?
忘れてしまいました。毎回ゴッホの「ひまわり」を見て、これは良いお買い物だったのか?高い値で買い過ぎたのではないか・・・なんて考えちゃって。
私が損保ジャパン東郷青児美術館に絵を見に来るときは、いつもここを見たら帰ります。どこにも寄らず。
新宿って本当に分からないんです。歩いていたら怖いようで。今度少しはそぞろ歩きしてみますね。
家事もほったらかして、何やってんだろうって。
でも、わたしの場合は早く別居したこどもたちにちょっとでもなにか伝えたいことはないか、母(わたし)が毎日どうしているか言いたくて始めました。
それもただの自己満足ですが・・・
すくなくとも関東在住30年でもいまだにおのぼりさんのわたしにとって、biancaさんの記事は生きた東京の情報源。有り難~い存在です。展覧会も参考になります。
きょうのブログも読み応えありました
私なんて5時間もかけて移動しないと求める事ができない場所にあって、biancaさんが羨ましいですよ
安田火災東郷青児美術館の時代にこの絵を見たような気がします。
新宿にもまだこんな所があるなんて・・・。
ペンにも、色々あるんですね~初めて知りました。
ブログを始めてから、「一人歩き」が違ってきませんか?「だからどうした」は、どんな人でもあるんじゃないでしょうかぁ~
テレーサも「私なんて病」時々病みますよ。
実はラッションペンて名前知らなくて、Webで見て、あああれ・・・と知りました。
微妙な色もあるのですね。
biancaさん、「だからどうした」なんてこと絶対ないです。
行きたくても行けない状況にある人が行ったつもりになれるし、これから行こうと思っている人の参考にもなるし、いつも色々な展覧会のことを教えて頂いて有り難いと思っているのですから・・・
青春時代に