ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

家族愛

2006-05-03 | family

今日、母の用事のお供で、車で日比谷に行った時のこと。
数寄屋橋の交差点での信号待ちの時に、アッ、と思い、デジカメでカシャッ。
この「阪急」のビルの名前が「クルーズ・クルーズ」になっていてビックリしました。
クルーズさん、知っていましたか?

そうか、あと37日なんだ・・・。

「この間、何かの番組で見たのだけど、リオの名門チーム、“フラメンゴ”に所属の
ジーコの息子が、“ワールドカップで、ブラジルと日本が対戦するとしたら、どちらを
応援するか?”との質問に対してどう答えたと思う?」とパパから訊ねられました。
「ブラジルに決まっているじゃない」と言うと、
「違うんだよな。彼はこう言ったよ。“自分の親はワールドカップ日本代表の監督だ。
だから、日本を応援するのが当然だよ。日本チームの監督として頑張っている父親を
家族が皆で支えて応援する。《国》よりも《家族》を応援するのは当たり前でしょう?
それが家族愛というものだよ。” とね。」
 
   
   私がまだ日本にいた頃、ペレーが最後に出場した年の切手です  

        うっそ~!絶対に嘘だ!そんなこと言ったらブラジル人に袋叩きに合うに決まっている!
と、サッカーに対するブラジル人の熱い思いを良く知っている私は即、そう思いました。
でもよくよく考えると、もしかして、、、本当かもしれない。
在伯中、貧富の差に関係なく、親子の関係の密度の濃さを幾度となく体験しました。
もちろん、私が在伯していたのは今から十数年前もの昔の事になるのですが、
家族対家族のお付き合いがほとんどでした。お互いの子供同士の年が離れている場合、
上の子が下の子の面倒をとても良く見てくれました。
クリスマスには、今の我が家のような成人の子供のいる家庭でも家族でお祝いをします。
恋人を伴ったり、親戚を呼んだり、私たちのようにその地に身内が一人もいないような
友達を招いてくださったりしますし、友だちの友だちも歓迎されました。
そんな中で子供を生み、育てた事はとても幸せだったと思っています。
実際、私は家族とクリスマスイブに友人の家庭で、そのご両親、姉妹、そして彼女たちの
恋人たちとともに楽しく過ごし、日は替わった頃に帰宅し、明け方になったころ、
陣痛が起きて病院に行き、息子を出産したのです。
皆から「クリスマスのビッグプレゼント!」と、祝福されたものです。



日本に戻ってからは、知らず知らずの間に、日本育ちの私は子育てを
日本流?にしていました。
転入した学校の先生にもまずこう言われました。
「いつまでも向こうの習慣を引きずるわけには行きませんよ」

今、私が、このように書く、と言う事は、この言葉を私自身が今まで
引きずっていたということであり、子供たちは無意識にも母親である私の変化を
微妙に感じていたに違いないのです。

  我が家の玄関脇です

いま、藤原正彦の 《古風堂々数学者》 を読んでいますが、
「ベラルーシの秋」の所にこんな事が書かれていました。
・・・・・・・・・・
・・・・・・
 ブロンドをうしろにたばねた友人の娘は、幼子をあやしながら露英辞書を片手に
 話し続けた。私が「ご主人は?」とうっかり尋ねたら、黙って長いまつ毛を伏せた。
 教授がすかさず「長い休暇中です」というと、彼女はみるみる目をうるませた。
 この時を除き、始終笑いが渦巻いていた。
この国には貧しくとも、家族や友人の
 強いきずながある。私はこの国をはじめてうらやましく思った。

              

私はどうも本を読むとき、あとがきを最初に読みたくなるんです。
この本の場合も、あとがきのあとに書かれた、内館牧子の「諌めねばならない」を読み、
おかしくておかしくて我慢できないほどでした。
それで、この本を読んでいると自然と顔がほころんでしまいます。
作家のことがかわいくてしょうがな~い。なぁんて教授に対して言う言葉としては失礼
かとは思うのですが、一生懸命、実にまっとうなことを、誰にも左右されずにバシッと言える、
その姿と、作家のユーモアセンスが程よくミックスされて、愛さずにはいられない。
なんて言うとまた、おかしくなっちゃう。  


             

さ~て、泣いても笑ってもあと37日、は、サッカーのお話。
私はその時どちらを応援するでしょうか? 

 

     

            
           初めてワールドカップを見、熱中したこの年はまだ独身でした!あの頃に戻りた~い

          

 





 


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9 Comments

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カウントダウン (カメリア)
2006-05-04 09:32:07
やはり応援はどちらにするか悩んでいらっしゃる・・・

ブログにコメント下さったあの国旗がこれなのですね! 感激。

少~しブラジルのお国事情を知っているので、biancaさんのおっしゃる「家族愛」、私も同じように思います。

貧しいから家族とつながるのではなくて、豊かになってもつながっていたいものですよね。

日本よ!大切なものを忘れるな!そしてサッカー頑張ってちょ。 
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早々と (bianca)
2006-05-04 12:31:31
コメントを有難うございます。

手元にまだ所有していた切手を思い出し、又、し直しました。

物持ちがいいでしょう。押入れは捨てられないものの山!目を覆いたいくらいだわ。

ブラジルは、貧富の差こそあれ、中流以上は日本のそれよりリッチです。人種のるつぼの国ですから面白いですよ、ワールドカップの時などは。
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さすが! (poppy)
2006-05-04 16:46:49
信号待ちでデジカメなんてすごい、私なんかあーっこれはと思ってる次に眼鏡それからカメラだからとても信号待ちの時間になんて考えられない

ブラジルをよく知ってるbiancaさんのその時はさてどうなるのかしら
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貴重な切手ですよ! (テレーサ)
2006-05-05 15:36:20
「思い出の切手」の年号が78年ですね。この時は、biancaさんは、ブラジルだったんですね~

私も78年には、カナダのモントリオールにいました。あ~~懐かしい!

「押入れ」の中からお宝またぜひ探してください!

阪急の名前が変わっているの・・知りませんでした
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・・・・・・・・ (netton)
2006-05-05 18:19:47
クルーズさんは知ってか知らずか・・・今頃は日本海あたりを彷徨っているのでしょうか?

サッカーは昔息子のサポーターやってましたっけ・・・。なので、どこを応援するという事はなく観るのは好きです。

世間が盛り上がるとくっついて行く程度ですけどね

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藤原正彦の 《古風堂々数学者》 (ネイビー)
2006-05-07 12:17:19
藤原正彦さんというと、私は「国家の品格」しか知りませんでした。というより、「国家の品格」出始めて知ったというべきかもしれません。

藤原ていさんと新田次郎さんのお子さんなのですよね。

biancaさんのブログを読んでもう少し藤原正彦さんを知りたくなりました。
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Unknown (bianca)
2006-05-07 23:07:42
poppyさん

私は片手運転を常日頃心がけているので、もう片方はいつも空いているの。

へへへ・・・

その昔、父は私に良いことを教え込んでくれたと感謝しています。

(いつも片手運転していると、いざと言う時に役立つよ、と。)

さぁて、その時私はどうなっちゃうかしら?ドキドキものだわ。



テレーサさん

ベルギーの前はモントリオールに住んでいらしたのですか?ウヮ~国際人!

若くて夢いっぱいの時代は、懐かしいものですよね。

「可能性」と言う言葉が恥ずかしくもなく使えたんですも~~ん!

でも、夢は捨てませぬぞ。決して!若さの秘訣ですからね。 

お宝?、見つけたら又ご紹介させていただきま~す。



nettonさん

クルーズ・クルーズの上に書かれた字が読めないのですが、「阪急」?かしら??

昔、母が好きだったこのデパートも、あちこち彷徨って結局は

若人に迎合しちゃって・・つまんなーい

クルーズさんも以前はサッカー少年だったのですね。

からジャズへと・・・でも私は両方大好き!



ネイビーさん

私もそうでしたが、夫から何冊も文庫本を見せられて、

パラパラと見ていたら解り易くてよさそう

と思い読み始めました。短いエッセイを纏めたものですし、

主張が明確で気に入っています。 でも、

それぞれの本のタイトルが・・・爆笑
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銀座? (netton)
2006-05-08 17:28:17
クルーズクルーズの上の文字は「銀座」のようですよ

画像を拡大明度を変えたりしてみたけどダメで、ネットで調べたら「銀座クルーズクルーズ」でした。

ヾ(@^▽^@)ノわはは 暇人でしょ?
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Unknown (bianca)
2006-05-08 23:23:07
nettonさん

ご親切に有難うございます。拡大すれば良かったのね。

そしたら私にも「銀座」が見えてきました。

お暇な方に、頼みたい事が(掃除・洗濯・料理等等)

キリなくあるのですが・・・な~んてね。

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