新婚の頃

私が結婚したのは、２０歳のときです。

世間のこともあまり知らないうちに、あれよあれよと主人と結婚しました。

どうして主人か？って聞かれると・・・

私にとっては、主人と居ることがとても‘楽’でした。

この‘楽’と言うのは、私は褒め言葉のつもり。

私はどうも男性に対して緊張してしまうようで（今は、たいしてしませんが）それも心惹かれると余計に自分を出せないのです。とはいえ２０歳までの経験ですが(笑)

主人とは初めて会ったときから、何故か緊張せずそのホンワカした空気で包まれたような気がして自分をそのまま出せて

とっても一緒に居て楽ちんだったのです。もちろん愛しいと思う気持ちもありましたよ(笑)

それでこの人！って思ったのです。

結婚してから、義母は毎月泊りにきました。

早くて３泊４日で帰り・・・１週間泊まって帰るのもよくありました。

主人が独身の頃住んでいたマンションが広かったのでそのままそこへ入りましたが、義母の

下着・洋服・靴下・パジャマなど押入れに入ってました。押入れ収納の引き出しにです。

結婚しても持ち帰ることは無く泊りにきては、主人と私の寝室の押入れを勝手に開けて着替えを持ち出します。

新婚でまだ若い私は、とても嫌でした。

主人が独身のころに、義母が買ってあげたもの。

キッチンマットや黒ゴマ・・・いろいろ（細かいものです）

いちいち私の買ったあれ・・どこ？って聞かれます。

キッチンマットは、ボロボロになったので捨てましたと言うと『高かった』と言われました。

調味料も勝手に、食器棚の引き出しを開けて

独身の頃、ここに置いてあったのに場所かえたの？とかも言われたなぁ・・・私はイラっとしてましたよ。顔にもきっと出てたと思うので可愛くない嫁と思ってたことでしょうね。

長女が生まれても長く泊りに来ましたが、その着替えはそのままです。

押入れにしまう物も増えてきたので義母の着替えを使っていなかった部屋へ、移動させました。結婚してからは、その部屋で義母は眠ってもらってました。

それから転勤です。何故か義母の着替えも持って。。。

転勤先のマンションは、狭くて収納場所も少なく子供も二人目が生まれるでさすがに義母の

着替え引き出し一段を押入れに置くのも大変で主人に聞くと

あっさり『たいしたもん入ってないから捨てな』って軽いお返事で私の方が、なんだかとまどいましたよ。

でも私が、捨てるのはやはり嫌だったので主人に捨ててもらいました。

義母は息子の家だから、長く泊まって当たり前。（早く帰ると近所の人に帰されたみたいに思われるからだったようです）という感覚。

私の実母は兄の家に泊りに行くととても遠慮していましたが、人間いろいろですね。

気の強い義母で頭に来ることや面白くないこともたくさんありましたが、とても明るくて意外にあっさりとしているところもあったりして好きなところもたくさんありました。

何より私には、主人の母を大嫌いな人とまでは思いたくなかったのがあります。

主人がいて娘達もいるそして孫達も。

これには、義母が居なくてはならなかったんですよね。

でも本当に若い私に、義母は怖かったなぁ(笑)

そのおかげで私も強くなりましたけど。

強くなったので私、義母のことも介護出来たのかなと思います。

まだ終わったわけじゃありませんが、義母には長生きしてほしいものです。

２０歳で結婚した時、長男で義父はもう亡くなっていたのでいずれ面倒を見ると自分の中で思ってましたがこんな形で同居と介護が始まるなんて１パーセントも２０歳の私の頭にはありませんでした。

こうして思い返してみると、なんだか鮮明に新婚のころズカズカと入ってきた義母を思い浮かべることができます。懐かしいなぁ。