観測にまつわる問題

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第3号被保険者の変革こそが日本の力になる

2023-09-29 16:00:39 | 厚生労働
[社説]社会保障ゆがめる「年収の壁」助成金(日経 2023年9月28日)

今の補助金案で、期限が来た時、人手不足を補った配偶者が、そのまま働いてくれればいいですけど、扶養に戻ると、人手不足が再来します。それを避けるため、補助金を続けるのであれば、「専業主婦」に国がお金を出すということになります。専業主婦とは仕事が無い途上国型の制度であり、家電が無く家事労働の負担が重かった旧時代の遺物であって、事実として少子化対策として機能していません。少子高齢化が進んだ日本では、社会保険料を納める労働者の数は多い方が、高齢者を上手く支えられます。第3号被保険者の変革こそが日本の力になるのであって、私は今度の補助金案に反対です。

(社説)「年収の壁」 厚生年金拡大が王道だ(朝日 2023年9月29日)

>まずは厚生年金の適用を広げて3号を絞り込み、残る人たちの実情に合わせて今後の制度のあり方を考えるのが、現実的ではないか。

仰る通りで、岸田政権の「年収の壁」対策は人手不足問題を先送りするバラ撒き弥縫策に過ぎず、問題の根本解決になっていません。厚生年金拡大が王道という指摘に耳を傾けるべきだったのではないでしょうか?これは専業主婦幻想に阿る選挙対策に過ぎず、私は明快に反対です。

今の若い女性に専業主婦に憧れがある人は少なくないようですが、玉の輿に乗れる人はそう多くありませんし、富裕層の男性が専業主婦を求めているとも限りませんし、求めているとしても、生涯配偶者を大事にしようと思っているとは限りません(「女房と畳は新しいほうがよい」と夫の浮気で熟年離婚される可能性もあります。その時、十分な補償が出来、実行する男性がどれだけいるでしょうか?女性が稼げば、浮気を防げる訳ではありませんが、夫に依存していなければ、浮気されても問題が少なくなりますし、逆に気になる男性が出てきたケース等で、熟年離婚を切り出す基盤があるとも言えます。実家がお金持ちだったら、あるいはよほど自分に魅力があって、ほどほどの相手で我慢したのであれば(幾ら一定の魅力があっても、自分より魅力のある相手は新しい相手を見つけてくる可能性があります)、手に職が無くても心配は要らないのかもしれませんが、普通の家庭では女性も仕事をした方が安心ではないかと私は思います)。

政治家の妻や支援者の妻に(働いてない)第3号被保険者が多いってことではないんですよね?

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