観測にまつわる問題

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ゆるブラックなる逆ベクトルの言葉

2023-10-28 06:44:25 | 厚生労働
「ゆるブラック」浮上、働き方改革の罠 成長求める若手(日本経済新聞 2023年10月15日)

ゆるブラックなる言葉ですが、私は違和感があります。過酷なブラックの逆ベクトルの言葉で、本当の問題を隠す効果があるからです。若者が成長の機会を求めることはいいことです。

しかしそれがサービス残業で働くという風なことでは、日本の悪習/デフレ体質が一向に改善しません。日本の病巣は賃上げが無いこと(実質賃金が他の先進国に比べて上がってないこと)です。それをダンピング(不当廉売)して働く若者がいたら、改善策が全てブチ壊しになりかねません。

サービス残業志向の人は良く働くモラルのある人ではありません。ダンピングして、他の従業員の足を引っ張り、日本経済の足を引っ張るモラルのない人です(物価の上がらない理由の一つに企業のダンピングがあるかもしれません)。勿論、企業が給与を出すから働けというなら、それもアリだと思いますが。

成長の機会を求めるなら、家で勉強も出来るはずです(無論、それは会社のためでなく、個人が報われるため勉強するのです)。給与支払いのある残業の無い会社は業界自体、人手が足りている(有効求人倍率が低い)可能性が高いです(サービス残業だらけの業界がブラックです)。

緩いのが問題と思うのであれば、働く業界の変更を考えた方がいいと思います。DXが進むと仕事が無くなる業界もあると言いますよね。今は否応なく終身雇用年功序列が通用する時代ではなくなっています。意欲のある若者はダンピングは封印して是非自分のキャリア形成を図って欲しいと思います。

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