自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

明治150年、憲法を考える。

2018-06-20 14:31:19 | 自然と人為

 今年は明治150年と言われるが、明治改元の10年前、1858年に日本最初の通商条約「日米修好通商条約」が締結され、翌年1859年、横浜港からの貿易が始まる。ペリーの黒船来航 1853年が鎖国から開国へと促したが、国内政治の安定まで15年も必要としたことになる。

 今日では情報技術の革新により、国民が様々な情報に接することができ、国の権力者が国民を情報操作し難くなっている。NHKが政府寄りの情報、または偏った固定観念の情報を流すにしても、その評価は歴史がするものであり、放送番組の全てを国民が検証できる体制を整備することは、これから益々重要となる。前回は私がNHK番組を批判したが、番組の録画があれば、国民全体で考えることができる。受信料を払っている人は録画を観る権利があると思っていたが、NHK番組の批判に対しては国民全員が録画を観る権利がある。批判のみが独り歩きすることは、NHKにとっても国民にとっても不幸なことだ。 

 「NHKスペシャル これまでの放送」をクリックし、左欄の「歴史・紀行」をクリックすると、下段に「11」までの数字が表示される。これをクリックすると、数字が動くので「14」をクリックすると、最上段にNHK JAPANデビュー第1回『アジアの“一等国”』(NHK放送内容)が表示される。これをクリックすると下段に4回分の放送が表示される。この放送内容とNHKオンデマンドをリンクさせれば、見たい番組を自由に選択して見ることができる。私はある番組を観たいと思って1か月分の契約をしたが、一つの番組を観ただけでオンデマンドの契約を忘れれてしまったことがある。気が付いて契約を解除したが、番組1回見るのに数ヵ月も契約金を払うことになってしまった。「NHKスペシャル これまでの放送」とオンデマンドをリンクすれば大いに利用したいと思う。NHKの情報を国民が共有し論議できる時代が早く来て欲しい。

 明治以降の日本の歩みを考えるNHK番組「JAPANデビュー」が2009年に放送されている。ネットで公開されているので紹介させていただく。NHKの放送をコマーシャル収入に利用するのであろうが、コマーシャルがしつこすぎると商品イメージを悪くするので、コマーシャルも品よくお願いしたい。根気よくコマーシャルを消したら、私のパソコンではコマーシャルは気にならなくなった。皆さんも快適に観れますように。
 NHK JAPANデビュー 第1回 ~アジアの“一等国”~
 NHK JAPANデビュー 第2回 ~天皇と憲法~
 NHK JAPANデビュー 第3回 ~通商国家の挫折~
 NHK JAPANデビュー 第4回 ~軍事同盟 国家の戦略~

 なお、この番組は反響が大きかったようで、【NHK一万人訴訟番組】として台湾を扱う「アジアの一等国」の番組、そして「天皇と憲法」の番組は中国でも紹介されている。コマーシャルが気になる方は、こちらをどうぞ。
 NHK JAPANデビュー第1回『アジアの“一等国”』(動画)2009年4月5日
 NHK JAPANデビュー第2回『天皇と憲法』(動画)2009年5月3日

 いろいろな問題提起については時間があれば考えることにして、ここでは「憲法は国家権力を拘束する」という世界の常識を無視した安倍首相を日本のメディアは問題にしない酷い状況にあることを警告している動画を紹介しておく。日本人は敗戦直後は国民主権や戦争放棄の大切さに気が付いたのだろうが、戦後70年もすれば、政治家も3代目の世襲が多くなり、それを偉いと地域では大名みたいに仰ぎ見る封建的な性分は変わっていないのだろう。3代目も大名気分で自分の理想の国造りが責任と思っている。そのことにメディアも怒らない。これでは国民は首相のもとに自由を失ってしまう。国が国民の支配を始めている。その危機感から私も政治については語らないが、安倍批判だけはしてきた。皆さんにも警戒して欲しい。

 2013年06月17日、小林節慶応大学教授が日本記者クラブで会見
  「憲法が何であるかを理解しないまま議論が進められていることが問題」
 「憲法は国家権力を拘束する」、「衆議院の解散、誰に解散権があるのか憲法にはない」等、憲法学者として小林節教授は「護憲的改憲論」と自称され、その意見は概ね理解できる。しかし、私は憲法の「戦争放棄」を積極的に評価していて、戦争は自国も相手国も国民に死を伴う犠牲を強制するもので、私は「自衛のための戦争」も認めない。
 世界のどこかでは小競り合いがあり、そこに日本の自衛隊の出兵が求められることはあろうが、「戦争放棄」の憲法を掲げてきっぱり断ることが、日本が戦争に巻き込まれない秘訣である。「戦争放棄」の丸腰の日本を武力で占領する国があれば、世界がこれを認めないだろうし、丸腰を武力で攻める国が今の時代にあるだろうか。日本国民は世界の平和に貢献する国民であり、これを他国が支配することは世界の恥であるように世界が認める政治を目指して欲しい。インターネットの普及により、国が国民を情報誘導することも困難になっている。核兵器の使用は禁止して当然だが、その所有は第3次大戦の様な世界戦争の抑止力になっている。これが「自衛のための戦争」を認めない私の理由だが、残念ながら、世界に軽蔑される政治を馬鹿な安倍首相は目指している。
 総理大臣が立憲主義からの離脱を表明しても問題にならない国 2013/07/06
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 立憲主義と「決めるのは私」の問題点 2014/06/14

 ビデオニュース 2013.05.03【 世界は日本国憲法をどう見ているのか 】
 「安倍首相はまず、憲法改正のために衆参両院の3分の2以上の賛成を求めている第96条の国会発議の要件を引き下げ、過半数の賛成で可能にする改正の意向を示している。しかし、言うまでもなく安倍首相、そして自民党の目指す憲法改正の最終目標は第96条ではない。自民党は既に、基本的人権条項などを削除した独自の日本国憲法改正草案を発表しているし、戦争放棄を謳う憲法第9条の改正が自民党の長年の念願であることも周知の事実である。」
 2005年の日本の政治-小泉首相退陣、新政権発足へ-
 自民党改憲案の粗悪な人権感覚 (動画)2013/02/23
 安倍首相 06年9月28日会見 (動画)
 第2次安倍内閣発足 首相就任会見 (動画)2012/12/26


初稿 2018.6.20


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