♪カンタービレ 住まいづくりのオハナシ

鳥取県に本社を置く馬野建設は
ウマノハウジングとして住宅事業を行なっています
住まいづくりを楽しみましょう♪

縄文人の家の技術

2012-05-02 18:01:59 | 木の話
みなさまゴールデンウィークをいかがお過ごしでしょうか?

普段と趣向を変えて遠い昔の住まいのお話です。
縄文時代に日本人は狩猟や漁労、木の実の採取を主として暮らして
おりました。考古学的調査で定住していた遺跡が全国で見つかって
おります。いわゆる竪穴式住居というもので地面を少し掘り下げ、
木組みと茅葺きの家で寒さをしのいだと推測されます。

面白いのは東北・北陸地方で見つかっている大型の住居跡。写真は
青森県三内丸山遺跡の遺跡から復元された大型竪穴式住居ですが、
32M×9.8Mで百坪近い造りです。集会施設として使われたかも
しれません。積雪の多い地方の住居は重みでつぶれないよう頑丈に
木組みがされていたと推測され、現代の日本家屋の伝統は縄文時代
にルーツを見ることができるのです。
また、驚くことに柱の間隔が35㎝の倍数になっており、この縄文尺
は東日本の広範囲に見られるそうです。数千年前の家から技術の基本
がしっかりしていたのですね。
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杉柾目の美しさを魅せる

2012-02-21 11:58:49 | 木の話
先日完成した某お宅の階段に杉を使いましたが、この通りとても木目が美しく映えています。

杉材は赤みを帯びた部分と白い部分の色が分かれますが、上手に使うとデザインのアクセントに
なります。

また、柾目を浮き彫り加工することにより凹凸で滑り止めという機能面にも配慮しています。
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「三匹の子豚」の話の気になるところ

2011-12-03 16:55:29 | 木の話
「三匹の子豚」は子どものためのおとぎ話ですが、最初の子豚はワラの家をオオカミの息で吹き飛ばされ、次の子豚は木の家を吹き飛ばされ、最後の子豚はレンガの家をつくり、この家だけは吹き飛ばすことができず煙突から忍び込んで痛い目に遭う、大まかにいえばそんな話でした。

ちょっと気になるのは木の家は吹き飛ばされてレンガの家はそうではない、という点です。西欧から入ってきた話なのでやむを得ないのでしょうが、これで木の家がぜい弱だと子どもたちが思うのならどうかな、と・・・・。

現代の日本の住まいでレンガ積みの家はほとんどありません。理由は地震の揺れに組積造りは弱いからです。

日本で木の住まいが一番愛されている理由の一つはオオカミならぬ台風や大雨大雪に強い住まい造りのための工夫を長い年月を重ねてきているからだと思います。
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ウッドワンから新しい無垢床材登場

2011-11-02 17:16:15 | 木の話
先日終わった自宅のリフォームでウッドワンさんの床材「ジュピーノ」や玄関収納、リビング収納を採用しました。木の質感がとても良く、長年愛でたい空間になりました。

そのウッドワンさんから新しい床材「ピノアース」が登場。6ミリ厚ですべりにくい「うづくり」構造になっているので素足で木のあたたかみがキモチヨイ素材になっています。

人にやさしい住まいづくりを考えたとき、日本人が原始の時代から共生してきた「木」は外せないポイント。新築にリフォームに、明るくやさしい素材をご検討ください。
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鳥取県中部森林組合さん

2011-09-22 20:12:28 | 木の話

鳥取県行政の県産材使用推進策もあり、新築にリフォームに、あるいは公共建築物にと木造の工事に県内産の木材を使うことが増えています。なかでも県中部で林産の要となっているのが鳥取県中部森林組合さんです。

木を育てる、と言っても容易なことではありません。森全体のことを考え、植樹~造林~伐採を計画的に行うのはそれこそ数十年という長いサイクルの仕事になります。

いろんな理由で1980年代半ば頃から住宅でも輸入材を使うことが増え、地元の林業・製材業は危機に瀕していましたが、環境の世紀と呼ばれる今世紀はまた林産に追い風が吹き始めました。地元の森を育て、雇用を確保するという意味でも、なるべく輸送時のCO2を出さないという観点からも、また災害からまちを守るということからも森を育て、森とともに生きていくことが見直されつつあります。鳥取県中部森林組合さんはこうした背景のなかで日々良質の林産材を私たちに提供いただいております。

住宅の工事現場にいくとオカクズがいい木の香りを伝えています。私たちの仕事は、あういは私たちの暮らしは今後も地元に育つ木と共にあり続けることでしょう。
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長旅をする輸入材

2011-08-25 10:04:14 | 木の話
生まれ育ったところから長い旅をして日本にやって来る輸入木材。木の豊かな文化をもつ日本で輸入材が多く使われるのは考えてみれば不思議なものです。

今回は輸入材の特徴を紹介します。


ベイマツ
主に北米産です。太い材が量・品質とも確保できるということで古くから輸入されており、梁材などに使用されています。



ホワイトアッシュ
北米に産する日本のトネリコ、ヤチダモに近い品種です。加工しやすいけれども耐久性もあり、建材・楽器材として使用されています。インテリアや床材として美しい木目を楽しめます。画像は白いものですが、もう少し黄味があるものもあります。


ウォールナット
日本語でくるみの落葉広葉樹です。アメリカ東部産がよく使われています。特色は濃い褐色の木目調。フローリング材は高級感があります。建具としても使われます。

輸入材のなかには、かつて乱伐を行い、現在では希少になってしまったものもあります。木の文化を継承していくと共に地球環境のことも考える視点が必要です。

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森のなかで耳を澄ませば

2010-07-27 16:08:22 | 木の話
連日30℃を超える猛暑です。私は7月に入り2度、森林散策を楽しみました。

森の中に入ると、外とは全く違う空気が心地よく迎えてくれます。川が近くに流れていると、肌がひんやりとさえします。

暑い夏をしのげる空間。私たち日本人の祖先が考えた住居の原型は、こうした森のなかの居心地良い場所にあるのではないか、ふと思います。

日差しをしのぎ、雨をしのぎ、風通しの良い空間。もちろん住居の骨組みは木造です。自然の猛威と戦うために、木工技術をはじめとしたハンドメイドの技巧が、日本の伝統的な木造家屋を完成させました。その道のりは、決して短いものではありませんでした。

仕事から遠く離れた森のなかで、私たちの遠い祖先から伝えられてきた大切なものを発見した思いです。
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オーダー家具

2009-09-09 10:51:12 | 木の話




お住まいを新しくするのなら、家具にもこだわりたいという方に、オーダー家具はいかがでしょうか?

よく承るのは、これまでの住まいで使った古材を加工して家具や建具として再利用するというもの。古い着物の帯を襖の表に貼らせていただいたこともありました。

日々の暮らしに「ぴったり」なじむ家具を備えれば、満足感がグンと向上しますよ。

新築・リフォームのさいには机・椅子・収納などのオーダー家具のご依頼もお待ちしております。
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地元に住む証(あかし)

2009-08-25 16:14:02 | 木の話
現在、土木工事で鳥取県中部森林組合さん発注の林道工事を請け負っています。

この鳥取県に限らず、日本全国の実に7割近くが森林です。山道を車で走っていると、こうした豊富にある森林関係の資源を有効に活用できないかといつも思います。これからの環境の世紀と呼ばれる時代に、上手に地元にある資源を活用したいものです。

このたびウマノハウジングがお客様より請け負った新築工事は「新・木の住まい助成制度」を活用することになりました。これは県産材を使用することで県から助成金がいただけるものになります。輸入材や新建材でも十分いい家は作ることが出来ますが、地元に住む証として重なる歳月の風雨雪を凌ぎ育った地元の木材で作られた家はそれこそ愛着がひとまわり違うことでしょう。

県産材使用の助成金情報はこちらです。
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鳥取県産木材を使った住まいづくり

2009-04-18 11:44:35 | 木の話
今日もいい天気。風もないし気温もちょうどくらいだし、仕事がはかどります!

従来より鳥取県行政による県産材を活用した住まいや店舗などへの助成金がありましたが、新年度より適用範囲の拡充や増額がありました。

【新・木の住まい助成事業】
新築の戸建て住宅を県産材を活用して建てる場合
80万円/1件 に増額されました
さらに伝統的工法の条件を満たす場合は15万円上乗せ


【とっとりの木利用施設推進事業】民間の店舗新築、増改築で県産材を活用する場合に
構造材 1000円/本
内装材 2000円/㎡


【住宅リフォーム助成】県産材を使った増改築、リフォームなどでは
最大40万円

詳細な要件はお問い合わせください。木の香る住まいづくりのご相談をお待ちしております。
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伝えたい 木の文化

2008-09-19 16:13:57 | 木の話
先週末、鳥取県木造住宅推進協議会主催の「木の住まいフェアー」が倉吉にて開催され、ウマノハウジングもスタッフ参加しました。

日本は国土の大半を森林が占め、豊かな「木の文化」を築いてきました。この鳥取県においてもふるくから木工技術が伝承され、林業は栄えました。
ゆえに木という素材にに親しみを感じる人は多く、木の素材をふんだんに使うすまいづくりが好まれています。

フェアでもいかに木造伝統工法が優れた耐震性能を発揮するのか、健康な住まいができるのか、子育てにも木の家がいいのか等をPRしました。

先人が造りあげた素晴らしい木造伝統文化の継承者という誇りも大切にして今日も木と共に働きます。
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選べば やっぱり 木の住まい

2008-05-20 19:00:00 | 木の話
本年度も鳥取県行政による木の住まい助成事業を募集中です。鳥取県産の木を使った住まいを建てられる方に、一定の要件を満たせば公的助成金が支給される制度です。制度の詳細はこちらですウマノハウジングも対応しますよ!

しかし、そもそも何故このような制度があるのでしょうか?行政も地場産業や地元流通の支援だけでこのような制度をつくっているのでしょうか?

それもあるかもしれませんが、やはり一番は県産の木の家づくりが優れているからだと言えるでしょう。最新技術から輸入モノまでたくさんの住まいの建て方があるなかで、このように選ばれ続ける伝統木造工法には住めば住むほど愛着の湧く住まいづくりが可能だからこそ根強い人気があるのでしょう。

工夫が凝らせる、素材をいかせる、奥が深い・・私たちのようなプロとして携わる者でも木の家の住まいづくりには夢中になれる何かがあります。

また、その素材が地元にあるのなら、益々住まいづくりは楽しいものになりますね。植えてある樹木を倒してそのまますぐ使えるわけではありませんが、森から産まれる家というプロセスに非常に惹かれる方も少なくありません。

ちょうど昭和レトロがブームであるように、日本人が忘れかけていたものが木の家にあるとも言えるのではないでしょうか?
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鳥取県木の住まい助成制度

2007-04-11 12:05:22 | 木の話
平成19年度の鳥取県「木の住まい助成金制度」の申込みが始まりました。
これは地産地消を推進する県行政が

①鳥取県産の木材を使用した住まい 
②木造の伝統技術を使った住まい

についてそれぞれサポートをするものです。

県産木材の使用については60万円を限度として助成されます。坪あたり1~2万円くらいでしょうか。
流通などの事情で食べ物にしても案外地元のものを消費することが少ない社会になっています。木材についても同じことがあって、活用できる資材がありながら活用されにくい現実があります。

自然豊かな鳥取県に住んでいるんだから、日々その環境を感じられる地元産の木の素材を活かしていい家を建てましょう!

伝統技術については
)柱、梁の仕口・継ぎ手の手刻み加工
)外壁を40平米以上下見板貼り
)外壁を40平米以上モルタル塗り(珪藻土不可)
)日本瓦葺き

のうち2つを採用すれば15万円の助成が出るそうです。建てる方の思いもそうですが伝統技術を継承する技術者の育成も狙いとしてはあるのでしょう。

詳細は鳥取県生活環境部住宅政策課のホームページをご覧下さい。鳥取県木造推進協議会に参加している馬野建設も県産材使用の家に力をいれます。
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無垢材と集成材

2007-01-27 13:27:18 | 木の話
住まいに使われる木材について。

無垢材は木材をそのまま加工したもの。集成材は無垢材をいろんなかたちに重ねあわせたものです。
それ以外にも表面を木調に仕上げた合板材、あるいは木調に見える樹脂仕上げ材などがあり、内装建具やフローリング材など広く使用されています。

無垢材の使用が合板材や樹脂仕上げ材に比べて見映えがすることは言うまでもありません。木の香りがするし、化学物質を使用した建材のなかにいるのとは居心地がひと味違う。木が好きならば、是非無垢材の使用をすすめます。

では、集成材はどうでしょうか。
無垢材の欠点として、水分を含む材料だからどうしても乾燥収縮による変形や割れの心配をしなければなりません。
そこで私たちは無垢材だけでなく、集成材の使用もお勧めしています。
理由としては、

①集成材をつくる過程で乾燥が進んでいるので狂いを生じにくい。

②小さい木材を有効利用することができる、環境にやさしい材料である

という点からです。どうしても変形や割れが気になるひと、環境問題に関心のあるひとにはおすすめします。私たちは取り扱う集成材は接着剤に使用される化学物質も問題のないものを使用します。

建てるひとの考え方によって、使われる材料もそれぞれ選べる時代です。住まいづくりを楽しみましょう。
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木の香り フィトンチッド

2007-01-23 09:07:27 | 木の話
木の不思議な力の一つに、木に含まれるフィトンチッドという物質があります。

木の香りがする、というのは木がフィトンチッドをはじめとして様々な物質を放散しているからです。あまりに濃厚な場合は体調を崩す原因にもなりますが、多くは人を心地よくさせる香りです。森林浴も樹木の発するフィトンチッドの効果だと言われています。

また、殺菌や防虫作用もあり、たとえばダニの繁殖を抑制したりもします。

人は自然と共生して暮らしてきました。私たちが木の家に住むと心が安らぐのは、古より自然と親しみ生きていた証かもしれませんね。
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